注目ドラマ紹介:「球形の荒野」 田村正和主演で描く松本清張サスペンス 2夜連続放送

ドラマ「球形の荒野」の会見に出席した(左から)比嘉愛未さん、田村正和さん、江口洋介さん
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ドラマ「球形の荒野」の会見に出席した(左から)比嘉愛未さん、田村正和さん、江口洋介さん

 俳優の田村正和さん(67)主演の松本清張原作ドラマ「球形の荒野」(フジテレビ系)が26、27日に2夜連続放送される。第二次世界大戦後の高度成長期を舞台に、スイスで死んだとされ、孤独を背負った外交官を田村さんが演じる。田村さんがトレードマークの長い襟足をカットして撮影に臨んだことでも話題となった。

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 「球形の荒野」は、ある事件をきっかけに、昭和19(1944)年にスイスの病院で死去と発表された中立国公使館の元1等書記官・野上顕一郎(田村さん)の生存とその人生が明らかになり、そのことで起こる波紋や揺れ動く家族の心情を描いた。ドラマでは舞台が東京オリンピックの年に置き換えられた。脚本を「踊る大捜査線」シリーズの君塚良一さん、演出を「東京ラブストーリー」「ひとつ屋根の下」「ロングバケーション」などの永山耕三さんが手がける。

 ある事件をきっかけに野上の過去を追うことになる鈴木次郎警部補を江口洋介さん(42)、その部下で次第に野上の娘にひかれていく添田彰一刑事を生田斗真さん(26)、野上の娘・久美子を比嘉愛未さん(24)が演じるほか、佐野史郎さん(55)、萩原聖人さん(39)、木村多江さん(39)、風吹ジュンさん(58)、草刈正雄さん(58)らも出演する。

 ある男の絞殺死体の近くで奈良の寺の芳名帳の一部が発見され、鈴木警部補らの捜査で、すでに死亡している外交官・野上と同じ筆跡が残されていることが明らかになる。野上の家族や親類は何度も訪ねてくる鈴木警部補らに困惑、野上と同じ公使館にいた村尾(佐野さん)と特派員だった滝(草刈さん)は野上の死について語りたがらない。やがて久美子は、死んだはずの父親が生きているのではないかと疑念を持ち始め、鈴木警部補も野上の死について調査をしたいと捜査本部に申し出る……という物語。

 放送は26日午後9時~同10時52分、27日午後9時~午後11時10分。(毎日新聞デジタル)

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