「トレーニングデイ」や「クロッシング」に出演したイーサン・ホークさん主演のバンパイア(吸血鬼)映画「デイブレイカー」が27日、公開された。ホークさんがバンパイアと戦う人間ではなく、人間寄りのバンパイアを演じている点が興味深い。
ウナギノボリ
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未知のウイルスに感染した人間が、バンパイアとなり、社会を牛耳っている近未来。旧来の人間はバンパイアに血液を供給するための“食糧”でしかなく、その人間が絶滅寸前となったことで各地で暴動が起き始める。バンパイアでありながら、人間的な良心を持つ血液研究者エドワードは、人間を救うために代用血液の開発を急ぐのだが……。
バンパイア映画ながら、希少な人間の血をめぐって各地で起きる暴動、人種同士の生存競争など、現代に生きる私たちに問いかけるテーマは多い。ホークさん自身も監督や脚本家をこなすだけあって、出演作には強いこだわりを持ち、今作の脚本も5ページ目までを読んで出演を決めたというのもうなずける。
共演は、「スパイダーマン」シリーズなどで知られる個性派俳優のウィレム・デフォーさん、「ジュラシック・パーク」のサム・ニールさんら。03年のゾンビ映画「アンデッド」で長編監督デビューを果たした双子の兄弟ピーター&マイケル・スピエリッグさんが監督、脚本、さらに視覚効果を担当している。フィクションだが、舞台となる2019年までわずか9年しかないことを思うと複雑な気持ちになる。27日から新宿バルト9(東京都新宿区)ほか全国で公開。(毎日新聞デジタル)
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