人気アイドルグループ「AKB48」などをプロデュースする秋元康さんが16日、ラジオ番組「よんぱち 48hours~WEEKEND MEISTER~」(TOKYO FM)にゲスト出演し、パーソナリティーで放送作家の鈴木おさむさんとエンタメ業界の裏話を披露した。秋元さんがプロデュースするアイドルグループ「AKB48」について、「やっぱりプロセスを見せるのが良かったんじゃないか」と分析、「いままでのいろんなアイドルがウィンドウズやアップルだとしたら、AKBはリナックスみたいにしたい。いろんな番組でAKBをどう料理してもらえるのか、僕自身も楽しみなんです」と大ブレークの理由を語った。
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「よんぱち」は、鈴木さんがパーソナリティーを務めるエンタメ情報番組で、毎週、話題のゲストを迎えてトークを繰り広げている。この日は、放送作家の先輩でもある秋元さんをゲストに、「AKB48」のヒットの理由や、話題となった「選抜総選挙」や「じゃんけん選抜」について、ヒット曲「ヘビーローテーション」誕生の秘話をはじめ、エンターテインメント業界でさまざまなヒットを生み出してきた秋元さんのエピソードが披露された。番組は毎週金曜午後1時~4時半に東京ローカルで放送中。この日の収録の模様は、17日の番組内で放送される。
今年大ブレークした「AKB48」だが、秋元さんは5年前のグループ立ち上げ当初から「絶対当てると思って自信満々でしたよ。周りにはいろいろ言われましたけど、絶対行けるという気はしてましたよね。くじけそうになったこと? ないですね」と振り返り、「やっぱりプロセスを見せたのがよかったんじゃないか。例えば、秋葉原に高校の野球部ができて、そこに『おにゃんこクラブ』を甲子園に連れて行った秋元監督がやって来る。でも、誰もがだめだろうと思っている、(映画の)『がんばれベアーズ』みたいな弱小チームですよ。それが紅白(歌合戦)に出たり、活躍していく。そのストーリーが楽しいと思うんです」とヒットの理由を分析した。
さらに、「『おにゃんこ』はフジテレビが作ったものにぼくがかかわっただけ。『モーニング娘。』は、やっぱり、つんく♂がミュージシャンだけあって、音楽的なクオリティーがすごいですよ。でも『AKB』はそうじゃない。総選挙にしても、じゃんけん選抜にしても、みんなでワイワイやっている感じですよね」と説明。来年のAKB48の方向性については「全くないね。じゃんけん選抜もその場で考えましたし、来年どうなるかは、ぼくも分からない。そのとき一番面白いだろうと思うことをやる。タイミングもすごく必要」と明かした。(毎日新聞デジタル)