中村蒼:映画「キミとボク」で主演 ネコとマンガ家志望の青年の心の交流 ウェブアニメを実写化

映画「キミとボク」の1シーン(C)2011「キミとボク」製作委員会
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映画「キミとボク」の1シーン(C)2011「キミとボク」製作委員会

 俳優の中村蒼さん(19)が、実話を基にした人気ウェブのフラッシュアニメの実写版映画「キミとボク」(窪田崇監督)で主演することが9日、明らかになった。中村さんはほぼ全編で動きの予測ができないアメリカンショートヘアの子ネコを相手に演技し、後半では愛する者との別れを経験する青年を静かに熱演している。

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 中村さんは、「対人間ではないので(演技は)難しいなとは思っていました。でも実家で犬を飼っているのでどう接しているかは想像しやすかったです。演技プランはあまり立てず自然体でやりました」と撮影を振り返った。福岡県出身の中村さんは「役で博多弁を話すのはちょっとした夢でもあったので、うれしかったです。自分のもともと持っているものを生かせたので」と話した。ネコとの共演を「犬派でしたが、この作品でネコ派になりました」といい、「とにかくネコがすごく可愛いです。癒やされます! (自身の演じた青年の)マンガ家という夢を追い続けてひたむきに頑張っている姿もぜひ見てください」と作品をPRしている。

 「キミとボク」は、クリエーターとして活躍するやまがらしげとさんが実体験を基に制作したウェブアニメ。マンガ家を目指す青年「キミ」とネコの「ボク」との心の交流や出会いと別れを描き、01年にインターネット上で公開されて人気を集め、09年1月には書籍化もされた。

 映画では、人気声優の坂本真綾さんが「ボク」の声を担当、主題歌「手紙」を今作のために書き下ろし、自ら歌う。坂本さんはネコの声を演じたことについて「ただまっすぐに『青年』への信頼と愛情を、声に乗せて届けることができたらいいなと考えていました」と話し、「もしも私が『ボク』のように、大切な人より先に天国に行くことになったら、最期に何を伝えたいだろうと考えながら作詞しました」と、主題歌に込めた思いを明かしている。

 映画は5月にテアトル新宿(東京都新宿区)、シネリーブル池袋(東京都豊島区)ほかで全国順次公開。(毎日新聞デジタル)

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