夢は日本のハリウッド:「おくりびと」生んだ庄内映画村の舞台裏 本木雅弘がナレーターに

ドキュメンタリー「夢は日本のハリウッド」の制作発表に登場したLiLiCoさん(中央)ら
1 / 1
ドキュメンタリー「夢は日本のハリウッド」の制作発表に登場したLiLiCoさん(中央)ら

 アカデミー賞外国語映画賞を受賞した映画「おくりびと」のロケ地として注目を集めた庄内映画村(山形県鶴岡市)と地域の人々の映画作りに対する思いを追ったJNN共同制作のドキュメンタリー番組「夢は日本のハリウッド」(TBS系)の発表が19日あり、ナレーターを務める本木雅弘さんがビデオメッセージを寄せ、「ロケ地として注目される起爆剤となったのは、『おくりびと』かもしれないが、今まで皆さんが積み上げてきたものがあることが(番組にかかわって)よく分かった。感動的ですね」と話し、「『日本のハリウッド』は、夢ではありません。期待しています、また奇跡を起こしましょう」とエールを送った。

あなたにオススメ

 庄内映画村は、映画「蝉しぐれ」のプロデューサーとして庄内を訪れた宇生雅明さんと、当時鶴岡市職員だった丸山典由喜さんらを中心に、06年7月に中心に設立された映画スタジオ。88ヘクタールの広大な敷地に漁村や農村、宿場町、山間集落などの壮大なオープンセットが整備され、「おくりびと」のほか、「ICHI」「山形スクリーム」「座頭市 THE LAST」「十三人の刺客」など4年間で9本の映画が撮影されている。番組は、映画村を中心に、「おくりびと」のロケ地を保存しようとする商店街や、10本目の映画撮影に地域ぐるみで協力する庄内の人々の一年を追ったドキュメント。映画コメンテーターのLiLiCoさんがリポーターとして現地を取材した。

 ドキュメンタリー番組のナレーターは初めてという本木さんは「『おくりびと』イコール『山形』イコール『自分』。切っても切れない縁をいただいているので、逃げようがありません」と依頼を引き受けたといい、番組について「地方を活性化する方法の一つとして参考になるだろうし、一人の人間として、具体的に目標を持つことってすてきだなと感じられる。映画村が、廃れてしまった文化を拾い起こして将来につなげていく、そういう場所になったらいいでしょうね」と語った。

 LiLiCoさんは「いつも私は映画が出来上がったところから話を聞くんですが、こんなに準備段階から映画を肌に感じたのは初めてでした。山形を何カ月も行ったり来たりして、皆さんの熱、役者さんの演技、山形の映画を愛する方々の気持ちが直接聞けてワクワクしました」と興奮気味に語った。番組は2月11日午前9時55分、TBS系全国28局ネットで放送(RKK熊本放送は午後2時から)される。(毎日新聞デジタル) 

映画 最新記事