女優の菅野美穂さん(33)が30日、東京都内で行われた映画「ジーン・ワルツ」(大谷健太郎監督)の完成披露イベントに登場し、「改めていつか母親になりたいと優しい気持ちになりました」と語った。
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映画は作家・海堂尊さんの「チーム・バチスタの栄光」「ジェネラル・ルージュの凱旋」に続く医療ミステリー最新作を映画化した。生命誕生の瞬間を舞台に、日本の産婦人科医療の現実を描き出した問題作で菅野さんは天才産科医・曾根崎理恵を演じる。
菅野さんは「年齢もあって周りの友人もどんどんお母さんになって、私もずっと前から母親になりたいなと思っていて……。なかなかなれないんですけど」と本音?をチラリ。「(原作の)本を読んで(出産の)いいところばかりしか考えていなかったんだと思った。現実を知って赤ちゃんを抱けることは本当にすばらしいことだと思った」といい、改めて母親になりたいと思ったという。
帝王切開などについてDVDなどで学び、役に取り組んだ菅野さんは「ピザマルゲリータを見ると帝王切開を思い出すようになりました」とコメント。長年にわたる不妊治療の末に妊娠に至った女性を演じる南果歩さん(47)が「また出産するときは菅野さんに取り上げていただきたい」とジョークを飛ばすと「ぜひ。手順は分かってますから」と笑顔を見せていた。
同映画の主題歌「こたえ」を書き下ろしたシンガー・ソングライターの小田和正さん(63)からビデオメッセージが届き、小田さんは「社会的な問題意識も非常に高い内容で、なかなか手ごわかったんですけれども、最終的にはなんか幸せの危うさ、不条理さ、そんなものを歌えればいいのかなと思って書きました」とコメントした。同曲は小田さんの8年ぶりの書き下ろし曲。
イベントには無脳症児を妊娠した女性を演じる白石美帆さん(32)、安易な中絶を望む女性を演じる桐谷美玲さん(21)、頻繁に理恵を訪ねるジャーナリスト役の片瀬那奈さん(29)、原作者の海堂さん、大谷監督も出席。また実際の女性医師のサークル「En女医会」のメンバー65人が写真撮影に参加したほか、この日を「女性医師の日」と認定する認定式も行った。イベント後には菅野さん、海堂さんと「En女医会」のメンバーがシンポジウムを行った。
2月5日から全国ロードショー。(毎日新聞デジタル)
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