ジョン・ウー監督を世界の監督に押し上げた「男たちの挽歌」の韓国版リメーク「男たちの挽歌 A BETTER TOMORROW」が19日、全国で公開される。オリジナルは86年に公開。思えばそのころ、香港ノワールが映画ファン、とくにアジア映画のファンを増やしたのだった。今作はウー監督自身が製作総指揮を担当し、「私たちの幸せな時間」(06年)のソン・へソン監督が男くさい硬派で熱いドラマを作り上げた。
あなたにオススメ
「豊臣兄弟!」では池松壮亮が! 大河ドラマ“秀吉俳優”史を振り返る
脱北したヒョク(チュ・ジンモさん)はマフィアの世界に入り、武器密輸組織の大物として暗躍していた。同じく脱北者で元特殊部隊にいたヨンチュン(ソン・スンホンさん)に慕われ、一緒に仕事をしながらも、脱北に失敗して生き別れになった弟チョル(キム・ガンウさん)のことが気がかりだった。あるとき、ヒョクの父親代わりのパク刑事(イ・ギョンヨンさん)から弟の消息が分かったと聞かされる。再会を果たしたものの、チョルは兄のことを恨んでいた。ヒョクは組織を離れようと決心するが、最後の仕事で同じ組織のテミン(チョ・ハンソンさん)のわなにはまり、警察に逮捕されてしまう。弟分ヨンチュンはヒョクのあだ討ちを行い、組織に追われる身になる。3年後、チョルは刑事になっていた。一方、出所してきたヒョクにヨンチュンはテミンへの復讐を持ちかけた……。
韓国スターの共演とスリリングなアクションが見ものなのはいうまでもないが、この作品の良さは「情」の部分。オリジナルで描かれた男の友情を兄弟愛へと設定を変えて、韓国映画らしい家族のきずなや情を映し出す。ヒョクとヨンチュンとチョルの“男の三角関係”にその美学がつまっている。
オリジナルでは香港のスーパースター、チョウ・ユンファさんが演じていた役柄を、甘いマスクのスンホンさんが演じ、これまでのイメージを覆した。ハンソンさんが演じた最後までしっと深い悪役テミンのニヤリとした顔が面白かった。オリジナルを知らなくても十分楽しめる。エンディングに流れるのはCHEMISTRYが日本語で歌う「a better tomorrow」。丸の内TOEI(東京都中央区)、新宿バルト9(東京都新宿区)ほか全国で公開。(キョーコ/毎日新聞デジタル)
ディズニー・アニメーション・スタジオの最新作「モアナと伝説の海2」(12月6日公開、デイブ・デリック・ジュニア監督ほか)で主人公モアナが楽曲「ビヨンド ~越えてゆこう~」を歌う劇…
人気グループ「なにわ男子」の長尾謙杜さんが、2025年4月4日公開の映画「おいしくて泣くとき」(横尾初喜監督)で劇場映画初主演を務めることが11月22日、分かった。ヒロイン役は俳…
ディズニー・アニメーション・スタジオの最新作「モアナと伝説の海2」(12月6日公開、デイブ・デリック・ジュニア監督ほか)の日本版エンドソング「ビヨンド ~越えてゆこう~」を、ガー…
故・坂本龍一さんが指揮をとった2014年のフルオーケストラ公演「Ryuichi Sakamoto | Playing the Orchestra 2014」の模様が映画化され、2…
俳優の今田美桜さんが11月19日、東京都内で行われた映画「劇場版ドクターX FINAL」(田村直己監督、12月6日公開)の完成披露舞台あいさつに、他のメインキャストと共に出席。美…