日本アカデミー賞:ナイナイ岡村が話題賞 作品部門は「SP 野望篇」 一般投票で選出

「第34回日本アカデミー賞」の話題賞を受賞した岡村隆史さん
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「第34回日本アカデミー賞」の話題賞を受賞した岡村隆史さん

 「第34回日本アカデミー賞」の授賞式が18日、東京都内であり、映画「てぃだかんかん」に主演したお笑いコンビ「ナインティナイン」の岡村隆史さん(40)が一般からの投票で選ばれる話題賞俳優部門を受賞した。岡村さんは観客に手を振って壇上に上がり、「控室でゆっくりしていたら、スタッフの方が走ってまいりまして、(スタッフの)怒号が響く中、走ってこの会場まで駆けつけました」とジョークを飛ばしていた。作品部門は「SP 野望篇」が受賞した。

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 話題賞は、ニッポン放送の「オールナイトニッポン」を通じ、一般リスナーの投票で選ばれる。日本アカデミー賞の第3回から設けられ、映画ファンの注目を集めている。昨年は俳優部門で「おっぱいバレー」の綾瀬はるかさん、作品部門で「アマルフィ 女神の報酬」が受賞した。

 岡村さんと「SP 野望篇」に出演した堤真一さん(46)が授賞式会場に姿を見せると観客からは歓声が飛んだ。堤さんは「話題賞は本当にうれしい。アクション映画ですので、こういう評価のされ方が一番、主演の岡田准一君にとって本望だと思います」とコメントした。「SP 野望篇」の波多野貴文監督、岡田さんはスケジュールの都合で欠席した。

 「てぃだかんかん」は、世界初の養殖サンゴの移植産卵に成功した沖縄の男性の実話を映画化した。岡村さんは女優の松雪泰子さんと夫婦役を演じた。「SP 野望篇」は深夜放送ながらも高視聴率をマークしたドラマを映画化。アイドルグループ「V6」の岡田准一さんふんする機動警護班隊員が、堤さん演じる上司のもと、五感の異常な鋭さを武器に、さまざまな要人の警護にあたる姿を描いた。春公開の「SP 革命篇」との2部作。(毎日新聞デジタル)

その他の受賞作品、受賞者は以下の通り=敬称略。

 ▽作品賞=「告白」▽主演男優賞=妻夫木聡(悪人)▽主演女優賞=深津絵里(悪人)▽助演男優賞=柄本明(悪人)▽助演女優賞=樹木希林(悪人)▽監督賞=中島哲也(告白)▽脚本賞=中島哲也(告白)▽撮影賞=北信康(十三人の刺客)▽照明賞=渡部嘉(十三人の刺客)▽美術賞=林田裕至(十三人の刺客)▽録音賞=中村淳(十三人の刺客)▽音楽賞=久石譲(悪人)▽編集賞=小池義幸(告白)▽アニメーション作品賞=「借りぐらしのアリエッティ」▽外国作品賞=「アバター」▽話題賞作品部門=「SP野望篇」▽話題賞俳優部門=岡村隆史(てぃだかんかん 海とサンゴと小さな奇跡)

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