若手芸人が古典落語に挑戦するWOWOWの番組「落語家Xの快楽」。6日から放送のシーズン2.0では、お笑いコンビ「南海キャンディーズ」の山里亮太さんが、落語を初披露する。2月15日に公開収録に臨んだ山里さん。収録後は「落語に出合えてうれしかったですね」と振り返り、指導を受けた師匠の三遊亭兼好さんから太鼓判を押されていた。
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「落語家Xの快楽」は、初心者から落語好きまで楽しめるよう、若手お笑い芸人が中堅落語家の真打ちに入門し、古典落語を披露するという番組。過去にはU字工事の益子卓郎さん、オリエンタルラジオの藤森慎吾さん、響の長友光弘さんらが挑戦してきたが、今回、山里さんは、宗教の論争を題材にした演目「宗論」を披露する。
本番では山里さんが自身の“キモキャラ”を織り交ぜながら、何度となく聴衆の笑いを誘った。終了後には、師匠の兼好さんから「ほとんど山ちゃんが考えたものなんですが、わずか1カ月だった4回の練習であのレベルまで完成させるのはさすが。本人いわくそのうち3回は力を抜いていたって言うんだからすごい。そして本番で眼鏡と羽織ものの色を合わせてくるなんて、やっぱりさすがですよ」と褒めちぎられ、「今後も山ちゃんがどこかで落語をしてくれたらうれしい。僕の仕事が脅かされちゃうと困るんですけどね」と感想をもらしていた。
これまでは、若手のお笑い芸人が落語に挑戦してきたが、今シリーズは芸人以外にも、俳優の酒井敏也さんが入船亭扇辰さんに、タレントのみひろさんが桃月庵白酒さんからそれぞれ指導を受けて落語に挑戦。酒井さんは悪夢を題材にした演目「夢の酒」を行い、「やってて楽しかったです」と満面の笑みだった。みひろさんは泥棒とのやりとりを描いた演目「転宅」を披露し「約2カ月半練習したんですが、ようやくできて安心しております」とほっと胸をなで下ろしていた。
3人の落語披露だけでなく、番組ではタレントが指導を受けている様子や、初心者向けの名作落語の解説のほか、真打ちの落語も織り込まれる。放送は6日から3週連続で日曜深夜0時から1時間番組で放送。初回の6日は山里さん、13日は酒井さん、20日はみひろさんが登場する。(毎日新聞デジタル)
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