モノノ怪:薬売りの友禅で衣装を再現、500万円で受注販売 「中村健治の世界展」で

「モノノ怪」友禅染の着物のイメージ
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「モノノ怪」友禅染の着物のイメージ

 フジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」で放送された「モノノ怪」など独特の世界観を表現するアニメ監督の中村健治さんの作品展「中村健治の世界展」が9日から、東京都渋谷区の「渋谷パルコパート1」5階のmonozokuで開かれる。入場無料、5月8日まで。会場では、「モノノ怪」に登場する謎の男「薬売り」の衣装を再現した友禅の着物が500万円で受注発売される。

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 中村監督は、「モノノ怪」や「空中ブランコ」などを手がけ、独特の映像美が展開する演出で注目を集めた。「モノノ怪」は、謎の行商人「薬売りの男」が、次々と現れる「モノノ怪」に立ち向かい、その「真理」を見極める……というストーリーで、07年に放送された。14日からは同枠でオリジナル新作「C」が放送される。

 同展は、中村さんが手掛けた作品をパネルなどで紹介する。「薬売り」の衣装再現は、和服に精通しているファッションマーケティングの女性が、アニメに感動して企画。江戸更紗の「二葉苑」(東京都新宿区)と江戸友禅を伝える「東京手描友禅工房協美」(同)が、半年間かけて手描きで制作する。絹の着物と羽二重のじゅばん、綿の山ばかま、帯の一式を完全受注販売する。

 ほかに、カーネリアンやラピスラズリを用いた「退魔の剣」(24万8000円)や、「薬売り鏡」(1万4800円)、「天秤」(天然石入り3万9800円、スケルトン1万9800円)などの道具も実物大で再現。3分の1スケールの「薬箱」も24万8000円で販売される。会場では、衣装以外の道具は展示される。

 会場では、100円以上募金した人にチャリティーのポストカードを配布。9日午後4~6時、声優の内山昂輝さんが一日店長として登場し、ポストカードにサインするイベントを実施する。(毎日新聞デジタル)

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