英国最高の文学賞「ブッカー賞」の受賞作家で、映画「日の名残り」などの原作者として知られるカズオ・イシグロさんの小説の映画化「わたしを離さないで」(マーク・ロマネク監督)が全国で公開中だ。イシグロさん自身が製作総指揮を務めた。ある宿命を背負った若者3人が、愛に癒やされ傷つきながら、人生を懸命に生きようとする姿を描く。「17歳の肖像」(09年)で米アカデミー賞主演女優賞にノミネートされたキャリー・マリガンさんが主人公のキャシーを演じ、その相手役トミーには「ソーシャル・ネットワーク」(10年)で注目されたアンドリュー・ガーフィールドさん。さらに、「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのキーラ・ナイトレイさんがキャシーの親友ルースを演じる。
あなたにオススメ
来春朝ドラ「あんぱん」の“二人の妹” 朝ドラヒロインまで手が届くか
原作では、真相は少しずつ少しずつ明かされていくが、アレックス・ガーランドさん(「28日後…」など)による脚本は、最初の数分で多くのことを明かしている。小説が持つ静ひつさや親密さがこそげ落とされ、SFやミステリー映画のような表現の仕方をしている。小説を先に読んだため、その展開に違和感をおぼえたが、一方で、本を読みながら頭の中に巡らせた“映像”が、そのままスクリーンに広がっていることに感動する。また、映像になったことで、小説にひそむ残酷さが一層ストレートに伝わってくる。
イシグロ作品のファンは、この映画の世界観をどう受け止めるだろう。ちなみにイシグロさんご本人は、「私の書いた原作より、映画は一層素晴らしいものになった」と称賛している。TOHOシネマズシャンテ(東京都千代田区)ほか全国で公開中。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)
11月20日に初フォト&エッセー「瞳のまにまに」(講談社)を発売したテレビ東京の田中瞳アナウンサー。「視聴者の皆さんはもちろん、制作側にも信頼されるアナウンサーになりたい」と語る…
テレビ東京系の人気バラエティー番組「モヤモヤさまぁ~ず2(モヤさま)」(土曜午前11時半)の4代目アシスタントや、経済ニュース番組「WBS(ワールドビジネスサテライト)」(月~木…
「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載中の芥見下々(あくたみ・げげ)さんのマンガが原作のアニメ「呪術廻戦」のテレビアニメ第2期「懐玉・玉折」に登場する高専時代の五条悟らをデザインし…
タレントの黒柳徹子さんの著書「窓ぎわのトットちゃん」(講談社)が、「最も多く発行された単⼀著者による自叙伝」として12月14日、ギネス世界記録に認定された。1981年3月6日に刊…
松本潤さん主演のNHK大河ドラマ「どうする家康」(総合、日曜午後8時ほか)の第32回「小牧長久手の激闘」が、8月20日に放送される。家康(松本さん)は秀吉(ムロツヨシさん)側の1…