水谷豊:「心を打ち明けられる友はいる」 23年ぶりの石井ふく子ドラマ「居酒屋もへじ」

「居酒屋もへじ」記者懇談会に登場した水谷豊さん(右)と石井ふく子プロデューサー
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「居酒屋もへじ」記者懇談会に登場した水谷豊さん(右)と石井ふく子プロデューサー

 俳優の水谷豊さんが25日、主演を務めるドラマ特別企画「居酒屋もへじ」(TBS系)の記者懇談会に登場した。水谷さんは劇中の居酒屋内で築かれる人々の家族以上の関係について「本当に心を打ち明けられる友人はそんなに多くない。長くお付き合いできた友人たちは、このドラマに出てくるような人たちだと思います。このドラマのような友人はいますね」と話したが、同日告別式が行われた妻・伊藤蘭さんとともに家族ぐるみの付き合いを続けていた元キャンディーズの田中好子さんの話題にはほとんど触れなかった。

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 ドラマは「渡る世間は鬼ばかり」ほか数々の名作ホームドラマを手がけた石井ふく子プロデューサーと水谷さんが23年ぶりにタッグを組むドラマ。台本を書き始めて2年以上、5回くらい書き直したという石井プロデューサーは「2年以上、主(水谷さん)が来るのをお待ちしていた。見終わったときに本当に心にすてきなお土産をもらったと思ってもらえるドラマにしたい」と作品への思い入れを語った。水谷さんも久しぶりの石井プロデューサーとの仕事に「どんな話だろう、いつだろうと思い続けていましたので、実現できて感謝です。やる前からうれしいと思った、それが台本を読んだ感想です」と喜んでいた。

 料理は全くできないという水谷さんは「何もできないのは逆に演技の邪魔をしなくていい、まんざら悪いものじゃないなと思いました」と話し、奥さんに手料理を作りたくないか? と記者に聞かれ、「料理ができるようになるのが僕の夢なんですけれど、前回料理人の役をやった時はやらなかった。これを機にとは思うけれど、どうでしょうね」と笑ってごまかしていた。

 東京・上野かいわいにある看板のない「一見さんお断り」の居酒屋「もへじ」を舞台に、身寄りのない子どもから居候まで面倒を見てしまう水谷さん演じる店主の米本平次と、血のつながらない者同士が本当の家族以上の絆で結ばれ、お互いを思いやり助け合って生きていく姿を描いた下町の人情物語。いつもの客が集まって店の20周年を祝おうとした矢先、松坂慶子さん演じる酔った女性・陽子がふらりと入ってきて、「一杯だけ」といいながら酔いつぶれ、面倒見のいい平次は陽子を介抱する。翌日再び店に来た陽子は昨日の酒代を受け取らない平次に、それなら「もへじ」で働くと言い始める……というストーリー。桂文珍さん、角野卓造さん、川崎麻世さん、石坂浩二さんらも出演する。ドラマは放送日は未定で、今秋以降の放送を目指している。(毎日新聞デジタル)

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