「それでもボクはやってない」(07年)などで知られる周防正行監督の4年ぶりの新作「ダンシング・チャップリン」が公開中だ。「Shall we ダンス?」(96年)で主演に起用し、それが縁で結婚した元バレリーナの草刈民代さんと2度目のタッグを組んだ。
あなたにオススメ
“あの頃”のジャンプ:実写ドラマ化も話題「ウイングマン」 1983年を振り返る
今回の題材は「バレエ」。フランスの振付家ローラン・プティさんが、喜劇王チャールズ・チャップリンの映画をモチーフに作り上げたバレエ作品「ダンシング・チャップリン」の映画版を作ろうと動く周防監督の様子と草刈さんをはじめとするバレエダンサーのレッスン風景などの舞台裏の記録(第1幕)と、完成した映画版(第2幕)の2幕で構成されている。出演者はそのほか、オリジナルのバレエ版でもチャップリンを演じたルイジ・ボニーノさん。草刈さんは「キッド」での盗みを働く少年や、「街の灯」の盲目の花売り娘などを演じている。草刈さんにとっては、バレリーナ引退公演後に見せた“最後の踊り”でもある。
第1幕では、映画化に対するプティさんの予想外の「ダメ出し」に困惑する周防監督や、呼吸が合わない若手ダンサーの交代を提案する草刈さんなど、バレエの華やかな舞台とは異質の、厳しい現実を見ることができる。また、20演目で構成された“プティ版”を、監督自らが13演目に短くした“周防版”の幕が上がる第2幕。「黄金狂時代」「小さなトゥ・シューズ」「街の灯」……どの演目にも魅了されるが、中でも「空中のバリエーション」での草刈さんの優美な舞踏にため息がもれる。そして“映画監督・周防正行”らしい幕の閉じ方。バレエ、映画、チャップリン……。それぞれのファンが垣根を越えて楽しめる。いや、それ以外の人々も新たな興味を喚起される作品に仕上がっている。銀座テアトルシネマ(東京都中央区)ほか全国で順次公開。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)
ディズニー・アニメーション・スタジオの最新作「モアナと伝説の海2」(12月6日公開、デイブ・デリック・ジュニア監督ほか)で、全国8都市の劇場がモアナ色に染まる“モアナ”シアターが…
競技ダンスを題材にした井上佐藤さんの人気マンガ「10DANCE(テンダンス)」が、Netflix映画として実写化されることが明らかになった。ラテンダンスの日本チャンピオン・鈴木信…
柳葉敏郎さんが主演を務める公開中の映画「室井慎次 生き続ける者」(本広克行監督)に、織田裕二さん演じる青島俊作がサプライズ出演していることが、分かった。
芸能界を題材にした大人気マンガをドラマと映画で映像化する「【推しの子】」で、黒川あかねを演じる茅島みずきさん。あかねは、自身とは「正反対」な部分もあり、「似ている」と感じる部分…
1994年に公開された特撮映画「ヤマトタケル」に登場するウツノイクサガミのソフトビニール製フィギュア「東宝マニアックス ウツノイクサガミ」(プレックス)が発売される。価格は880…