杏:母親願望高まる「いつか絶対」 ドラマ「名前をなくした女神」主演

「背の高さを生かした仕事をしたい」と語る杏さん
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「背の高さを生かした仕事をしたい」と語る杏さん

 モデルや女優として活動する杏さんが初めての母親役に挑戦し、初主演している連続ドラマ「名前をなくした女神」が現在フジテレビ系で放送されている。杏さんは、幼稚園児の息子の小学校受験を軸にした「ママ友」らとの複雑な人間関係に巻き込まれていく主婦・侑子を演じている。「ママ友」役を尾野真千子さん、倉科カナさん、りょうさん、木村佳乃さんが演じている。初めての主演で「必死」だという杏さんに、役柄への思いや撮影現場の様子を聞いた。(毎日新聞デジタル)

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 最近はほぼ毎日、このドラマの撮影を行い、日中のロケも多いという杏さんは「必死」と言いながらも、「ここまで密度の濃い現場っていうのは初めてのような気がする。迷ったり、難しいなと思ったり、大変だなって思うこともあるんですけれど、それも含めて充実した日々を過ごせています」と満足そうだ。

 ドラマには「ようこそ、ママ友地獄へ。」というキャッチフレーズがついており、侑子はママ友らに陰湿ないじめを受ける。インタビューの時点で4話、5話まで撮影が進んでおり、「いじめを受ける役柄で精神的につらくないか」と聞いたところ、「侑子自体はハードな人ではなく、(いじめを)受けること自体がハードなだけ」と負担は感じていない様子。「侑子は、自分の中にしんを持っている。だからこそ、それが悪く作用してしまうところもあるんですが、(しんのある部分は)好きなところ。素直に『なんでだろう』と思える心は私も見習いたいと思います」と共感している。

 侑子の息子・健太を演じる子役の藤本哉汰君とは毎日のように撮影で一緒になるといい、杏さんの誕生日の朝、哉汰君から絵を描いたカードをプレゼントしてもらったという。ドラマの中では、母の日にカーネーションとマグカップをもらうシーンの撮影もあり、杏さんは「ぐっときた」と顔をほころばせる。「疑似体験でもこんなに感激があって、親子って本当に素晴らしい、すてきだと思いました。もし自分の子だったらもっとうれしいんだろうな」とほほ笑み、「いつかは子どもがほしいなと思っていたんですけど、いつかというのが、いつか“絶対”に変わった」と母親願望が強くなったことを明かした。

 ママ友や“お受験”について「いい部分と悪い部分がある」と考えている杏さん。尾野さんらが演じるママ友のグループについて「子どもに愛情を持って大切にして行動しているので、誰も悪い人はいないって思えるような5人」と分析し、将来、子どもを持つようになった際には「いいママ友に出会いたい。いい関係を築いていけたら」と思いをはせていた。

 モデル業、女優業の魅力について「現場でみんなでものを作ってそれを発信していくという点は意外と変わらない。そこが好きなんだと思います」と語り、今後の女優業について、背の高さを生かしたアクションなど「やったことのないジャンルの役にいつでも挑戦できる自分でいたい」と目を輝かせた。

 次回は杏さんのプライベートの過ごし方などを聞く。

 <プロフィル>

 86年4月14日生まれ。東京都出身。女性ファッション雑誌「non-no」(集英社)の専属モデルを経て「Oggi」(小学館)の専属モデルを務める。07年にスペシャルドラマ「天国と地獄」(テレビ朝日系)で女優デビューし、09年はNHK大河ドラマ「天地人」や「華麗なるスパイ」(日本テレビ系)、「サムライ・ハイスクール」(日本テレビ系)、10年に「泣かないと決めた日」(フジテレビ系)などのドラマに出演。映画は08年の「櫻の園」、10年の「BANDAGE」などに出演。10年11月に「LIGHTS」で念願の歌手デビューを果たしている。杏さんが初主演している連続ドラマ「名前をなくした女神」(フジテレビ系)は毎週火曜午後9時からフジテレビ系で放送中。

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