お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志さんの映画監督最新作「さや侍」のプレミア上映会が6日、東京国際フォーラム(東京都千代田区)で行われ、上映前の会見に松本さんが登場した。初監督作品「大日本人」のハリウッドリメークが決定したことについて「僕が面白いと思うことを、世界を絡めながらできるような状況がやっとできたので、すごくうれしいなと思います」と喜びを語り、今回のリメークに何らかの形で参加する意向を示したうえ、「(オリジナルの)大日本人とも違う、おもしろい楽しいものができたらいいなと思ってます」と抱負を語った。
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松本さんは自分の映画に対し「日本の評価がちょっとまだ低いかな」と自虐的な話で記者たちを笑わせながら、「映画を壊してやろうというところから始まったものですから、意外と海外の人にはそれがすんなり受け入れられているみたいですけど、僕のことを知り過ぎている人は、“ヘタウマ”が通じていないというか、“ヘタヘタ”と思われているところがあるので『さや侍』でちょっと見方を変えてくれるかなと思ってるんですけどね」と、今回の作品に自信を見せていた。
「さや侍」は「大日本人」「しんぼる」に続く松本さんの監督映画3作目で、刀のさやしか持たない侍“さや侍”の勘十郎と娘・たえの30日間の戦いを通して親子の葛藤ときずなを描く時代劇。あることがきっかけで刀を捨てた勘十郎とたえは流浪の旅を続けていたが、脱藩の罪で懸賞金がかけられていたため追いつめられ、捕らわれる。殿様の前に連行された勘十郎は、成功すると無罪放免になるという「30日の業」に処される……というストーリー。
上映後の舞台あいさつにも松本さんは登場し、「ここまで来るまでつらかったけど、今は良かったなと。面白いことをこの先も生涯かけてやっていこうと思います」と次回作への意欲も語っていた。舞台あいさつには、主人公の勘十郎を演じる野見隆明さんや、娘・たえを演じる熊田聖亜ちゃん、板尾創路さん、りょうさん、ROLLYさん、腹筋善之介さん、國村隼さん、柄本時生さんらのキャストも登場した。映画は6月11日から全国公開予定。(毎日新聞デジタル)
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