アクションスター、ジェット・リーさんがアクションなしで主演したヒューマン作「海洋天堂」が9日から全国で公開中だ。ウォン・カーウァイ監督作でもおなじみのクリストファー・ドイルさんが撮影をし、青が本当にきれいに仕上がっている。「北京ヴァイオリン」の脚本で知られるシュエ・シャオルー監督がメガホンをとった。
ウナギノボリ
解説:朝ドラ“メガネっ娘”の系譜 過去にもブレークした俳優が
水族館で働くワン・シンチョン(リーさん)は自閉症の息子ターフー(ウェン・ジャンさん)と青島(チンタオ)に住む。妻に先立たれて男手一つで息子を育ててきたシンチョンは、自身ががんで長く生きられないことを知る。シンチョンは息子に自立のために生活のすべを教えていく。近所に住む女性チャイが、2人のことを何かと気にかけてくれるが、シンチョンは遠慮がち。ある日、水族館にサーカスがやって来た。ターフーは色とりどりのボールに興味を持ち、ピエロの女の子リンリン(グイ・ルンメイさん)と知り合いになる。一方、シンチョンの残された時間は少なかった……。
父が子を思う気持ちが、ギュッと詰まった映画だ。子どもの将来を願う親の気持ちが、残り少ない人生を生きる主人公と障害を持つ息子によって一層強まる。演じるリーさんは誠実さを持って、このお父さん像を作り上げている。アクション映画とは別人かと思うようなメガネ中年のリーさん。鍛え上げた筋肉もイケてないシャツの下に封印し、プールでおぼれたりする。彼の新たな面が見られ、楽しめた。
父シンチョンの言動一つ一つが心にしみてくるのだが、この映画をしみるものにしているものが、もう一つ。ターフーとピエロのリンリンの場面。みずみずしく、優しく、切ないシーンだ。海や水族館という水を扱った舞台が作品の純度を上げている。陸ではバスの乗り方さえおぼつかないターフーだが、水の中では自由そのものだ。水中の光が限りなく美しく、記憶にいつまでも残る。9日からシネスイッチ銀座ほか全国で順次公開。(キョーコ/毎日新聞デジタル)
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