作家・海堂尊さんの医療ミステリー小説をドラマ化した人気シリーズ第3弾「チーム・バチスタ3　アリアドネの弾丸」（関西テレビ・フジテレビ系）の放送が12日始まる。第1、2弾に続き、伊藤淳史さん（27）と仲村トオルさん（45）の“田口・白鳥コンビ”が活躍し、シリーズ最大の難事件に挑む。

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　ドラマは、累計850万部を突破している海堂さんの「チーム・バチスタ」シリーズのうち、「アリアドネの弾丸」が原作。同シリーズは、伊藤さん主演で08年10月に「チーム・バチスタの栄光」、10年4月に「チーム・バチスタ2　ジェネラル・ルージュの凱旋（がいせん）」として連続ドラマ化された。また竹内結子さん主演で映画化され、「チーム・バチスタの栄光」（08年）、「ジェネラル・ルージュの凱旋」（09年）が公開されている。

　今作は、伊藤さん演じる人のいい心療内科医・田口公平と、仲村さん演じる厚生労働省の“変人”官僚・白鳥圭輔のコンビが、死亡時画像診断（Ai）センターの設立を目指して動き出したさなかに新型MRI（磁気共鳴画像化装置）の中で殺人事件が起こり、その真相を究明する……というストーリー。真相を探るうち、現代の死因究明制度の問題点も明らかになる。

　Aiセンター設立に反対する警察側の黒幕で、警察庁の情報統括室室長・斑鳩芳正役で高橋克典さん（46）、田口と同じ東城医大の法医学教室准教授でAiセンター設立に反対する笹井スミレ役で小西真奈美さん（32）が出演。ほかに福士誠治さん（28）、市川知宏さん（19）、安田顕さん（37）、尾美としのりさん（45）らが出演する。

　第1話は、田口が路上のゴミ置き場に男性の遺体を発見するところから始まる。現場に駆けつけた警察嘱託医は衰弱死と診断するが、田口はあることが気にかかり、Aiを提案。するとその遺体には、殺人事件の疑いが浮上した。一方、白鳥は放射線科准教授でAiの第一人者を東城医大に招へいしてAiセンターの設立を提言。設立に警察と法医学者が激しく反対する中、田口はセンター長に担ぎ上げられることになる。そして病院内の新型MRIの中からある男性の遺体が発見される……という物語。

　放送は12日から毎週火曜午後10時～10時54分。初回のみ午後10時10分～同11時13分の拡大版。（毎日新聞デジタル）