ダンダダン
第7話「優しい世界へ」
11月14日(木)放送分
学園の人助けを目的に結成された「スケット団」の3人の活躍を描いたアニメ「SKET DANCE(スケット・ダンス)」(テレビ東京系)のDVD「SKET DANCE 体験入学版」が発売中で、8月26日には「『SKET DANCE』フジサキデラックス版1」が発売される。今夏続々とDVDがリリースされる人気アニメの声を担当するボッスン役の吉野裕行さん、ヒメコ役の白石涼子さん、スイッチ役の杉田智和さんら声優陣に作品の見どころなどを聞いた。(毎日新聞デジタル)
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「スケット・ダンス」は、篠原健太さんが「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載しているマンガが原作。10年に第55回小学館漫画賞少年向け部門を受賞している。部活の助っ人や生徒の悩み相談などをする学園生活支援部(通称・スケット団)のメンバーのボッスンとヒメコ、スイッチが、次々と舞い込む奇妙な依頼をこなすという学園コメディーで、07年から連載され、今年4月からはアニメ放送がテレビ東京系でスタートした。
−−アニメ化が決まったときのお気持ちは?
吉野さん うれしいというより「ありがとうございます」という感じですね。アニメを作るにあたって、バランスというものがあるとして(ドラマCDと異なり、ボッスンは)「僕ではない」ってなれば考えるでしょうし。
白石さん ドラマCDをやっていたころから「アニメになったらいいね」と言っていたので、アニメになった喜びと動くヒメコを演じられる期待感とちょっとプレッシャーもあったりしましたけれど、(アニメになったからといって)特に変わりはないですね。表情が分かりやすくなったので、演じていてメリハリがつきやすくなったかな。
杉田さん ドラマCDとは異なり、アニメは映像に合わせて収録するので、ドラマCD以上にスイッチ(杉田さんの役柄)の収録はかなり特殊な方法を用いていたのでそこはどうなるのかなという不安はありました。(演技については)芝居の難しさというよりは、主人公・ボッスンの吉野さんがいてヒロインの白石さんがいてそこに3人目(のスイッチ)としてどう立ち回るかというのを意識しました。トリオ漫才の3人目の立ち位置ですね。自分の芝居というよりはポジション取りということを意識しました。
−−収録のときの雰囲気は「スケット団」そのものなのでしょうか。
杉田さん 収録のときにはエネルギーを使うので、現場まで同様にしてしまったら仕事にならない……。むしろコメディーをやるときの方が現場は真剣で、緊張感が走っています。
−−川口敬一郎監督の演出はどうだったのでしょうか。
白石さん 自由ですね。「ここはこういう感じで」と投げられることもあるし、私はアドリブが苦手なのですっごく困ります(笑い)。
杉田さん 川口監督のいいところは現場で出てきた意見に対して頭ごなしに「ダメだ!」とは言いません。それを受け止めた上で、どうなれば一番よくなるかというのを我々に視点を合わせて話し合ってくれる。それが川口監督のスタンスなのかなっていうのが伝わってきますね。
−−役作りはどんなふうにしていますか。
吉野さん キャラクターと向かい合えば自動的に生まれてくるんじゃないかな。いつも通りに、どういう人かを考えたら勝手にああいうふうになってきた。ただ台本があって、映像があるから僕らの自由にはできない。必ずある程度の制約がある中で、僕らは遊ぶ、キャラクターを生かしてあげるだけ。僕は「スケット・ダンス」のボッスンを意識してあげるだけでいいかな。そうでなくてもこの子は“ゆるい子”なのであまりそこをカチカチにしちゃうと逆に違うのかな(笑い)。
白石さん せりふが関西弁で、自分も関西出身なのでなるべく間違えないようにというか、自分ができる範囲でネイティブに言えたらいいなと心がけています。不安なところがあったら母に電話して確認したり。ヒメコはヒロインなんです。怖かったり、ガサツなところばかり私が演じてしまっていてついついヒロインということを忘れてしまうんですが(笑い)。監督にも「可愛いところを意識して」って言われて改めて思い直したりするんですけれど、でもやっぱりツッコミあってのヒメコなのかなというところもあったりするので、ツッコミもうまくならないとなあと思っています。
杉田さん 共演者の芝居のペースに合わせながら、一歩引いたところで様子を見ています。意図的に「合わせない」という選択肢を常に持っているということですね。突出して勝手なことをするのではなく、相手の流れをつかんだ上で自分の方に乗せるにはどうしたらいいのか、ほかの誰かに合わせるように仕向けるにはどうすればいいのかを見ています。これは他の作品でもやることなので。ただこの作品にはそうすることで面白くなる魅力が詰まっていると思います。
−−杉田さん、スイッチの役は演じていて面白いですか?
杉田さん 面白いものを作るんです。(面白いかそうでないかというのは)僕の一存では決まらないことですから。面白くしようとは思わないです。それを決めるのは視聴者の感性です。
−−DVD化で初めて「スケット・ダンス」を見る方も多いと思うんですが、作品の見どころをお願いします。
吉野さん 予備知識がなくても楽しめる作品だと思います。ぜひ見て、笑いが出たらいいなと思います。
白石さん 回によって笑うしかない回とかつっこむしかない回とかいろいろな回があるので、どの話から見ても楽しんでもらえるんじゃないかな。キャラがみんな濃いけれど、主役はボッスンです、スケット団ですってところですね。
杉田さん パッケージを手に取っていただけたとしたら楽しんでください。映像そのものが商品ですから、学生1カ月のお小遣いって少ないと思うんです。その中でアニメのDVDを買おうと思ったときに選べるものなんて1本が限界だと思います。例えばその中で「スケット・ダンス」をチョイスしていただいたらありがたいです。
DVD「SKET DANCE 体験入学版」は、豪華声優陣で話題となった第1話「学園のSKET達」を収録。特典映像や特典CDなどが付録され1260円で発売中。「『SKET DANCE』フジサキデラックス版1」は本編映像(第1~4話)を収録、特典映像や特典CD、解説書が付いた初回生産限定版「フジサキデラックス版」が5775円、通常版が4725円で8月26日発売。
<プロフィル>
吉野裕行(よしの・ひろゆき)1974年千葉県出身。代表作に「結界師」(墨村良守役)、「機動戦士ガンダム00」シリーズ(アレルヤ・ハプティズム役)、「イナズマイレブン」(鬼道有人役)、「ヤッターマン」(ヤッターマン1号役)など。
白石涼子(しらいし・りょうこ)1982年奈良県出身。代表作に「ハヤテのごとく!」(綾崎ハヤテ役)、「絶対可憐チルドレン 」(野上葵役)など。
杉田智和(すぎた・ともかず)1980年埼玉県出身。代表作に「銀魂」(坂田銀時役)、「涼宮ハルヒの憂鬱」(キョン役)など。
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