高校の「ホスト部（クラブ）」のドタバタを描いた川口春奈さん主演のドラマ「桜蘭高校ホスト部」の制作発表が20日、東京都内の撮影セットで行われ、銛之塚崇役の中村昌也さんは妻でタレントの矢口真里さんが原作の大ファンだといい、「（原作は）全巻（家に）ございますし、原作者の（葉鳥）ビスコ先生に会ったことを伝えたら、今まで見た中で、一番キラキラした目で『マジで！？』と見られました」と明かした。会見中、急に話題を振られて答えに困ると、「真里ー！！」と、お笑いコンビ「品川庄司」の庄司智春さんをまねて妻の名前を叫び助けを求め、報道陣を沸かせていた。

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　ドラマで野性味が売りの寡黙な銛之塚崇役を演じる中村さんは、「比較的せりふの数は少ないですが、ひと言ひと言大事に演じています」と語った。演技については「今のところ、嫁のだめ出しが一番怖いですね……。ビクビクしながら頑張ろうかな」と苦笑い。矢口さんの好きなキャラクターは「（双子の弟の）馨って言ってました。『ちょっと一歩引いてる感じがくすぐるんだよねー』って」と複雑な表情を見せたが、「この役やっているときは独身ですので、どうぞよろしくお願いします！」と声高に宣言し、他の出演者に「何のアピールだ！」とつっこまれていた。

　「桜蘭高校ホスト部」は葉鳥ビスコさんが月刊少女マンガ誌「LaLa」（白泉社）で02年から連載し、全18巻で累計1200万部を突破している人気マンガが原作。名家の子女が集まる「桜蘭高校」に一般庶民ながら特待生として入学した藤岡ハルヒは、超セレブの須王環が部長を務める「ホスト部」の800万円の花瓶を割り、借金返済のためホスト部に入部する……という物語。06年4月には日本テレビ系でアニメも放送された。川口さんは、女子高生ながら男装してホスト部に入部する主人公のハルヒ役を務める。

　制作発表は、ホスト部の部室となる階段ホールの豪華なセットで行われ、出演者は役に成り切って登場。中村さんに肩車されて登場した埴之塚光邦役の千葉雄大さんは「ウサギの人形が世界一似合う22歳を目指して頑張りますので、応援よろしくお願いします」と笑顔を見せた。いたずら好きな双子の常陸院兄弟を演じる双子の高木心平さんは「もうすぐ26歳ですが、まさか高校生をやらせていただけるとは思わなかった。『この役は僕にしかできない』と、画面を通して伝えられれば」と話し、万平さんは「日本を巻き込んで台風のような旋風を起こしたい」と意気込んだ。黒装束の黒魔術部部長・猫澤梅人役の竜星涼さんは「皆さんよりは若干印象が強いと思うので、毒々しい雰囲気でホスト部をかき回したい」と話した。ドラマは22日から毎週金曜深夜0時20分に放送される。（毎日新聞デジタル）