女優の常盤貴子さん(39)が、パナソニック(旧・松下電器産業)の創業者で“経営の神様”と呼ばれた松下幸之助さんの糟糠(そうこう)の妻・むめのさん役で主演するNHKドラマ「神様の女房」の第1回完成試写会が16日、東京都渋谷区のNHK放送センターで行われ、常盤さんが幸之助さん役の筒井道隆さんとともに試写後の会見に登場した。今回で3回目の共演となり、過去には筒井さんの天然ぶりに苦労していたと話す常盤さんは、「今回は共通する部分を見つけて。本なんですけど……。その話をして(現場は)盛り上がりました」と語ると、横の筒井さんが「(マンガの)『ワンピース』だよね」とその趣味を暴露。「あー言っちゃった(笑い)。でも、煮詰まった時は『ワンピース』の話をすれば盛り上がる。(ドラマの苦労を)乗り越えられたのは筒井さんのお陰です」と撮影を振り返っていた。
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ドラマは、高橋誠之助さんの小説「神様の女房」(ダイヤモンド社)を原作に、NHKが「土曜ドラマスペシャル」第1弾として連続3回で映像化。電気ソケットから身を起こし、現在のパナソニックを一代で築き、“神様”と呼ばれた幸之助さんを生涯にわたって支え続け、「もう一人の創業者」とも称されたむめのさんの視点で幸之助さんとの夫妻の物語を描く。
第1話では夫婦げんかのシーンがあり、幸之助とむめのの激しいやりとりが印象的だったが、筒井さんは「けがのないようにやりました。描写が暴力的なんで、それが嫌な感じにならないように、常盤さんと話し合って(撮影に挑んだ)」と話した。常盤さんは「台本読んで驚きました。そういう(暴力的な)描写が結構多いんですよ。『本当?』って思うんですけど」と語っていた。
常盤さんと筒井さんのほか、むめのの実弟で創業時から幸之助夫妻とともに働き、のちに三洋電機社長となる井植歳男役の松本利夫さん(MATSU / EXILE)、幸之助の実姉・亀山イワ役の秋野暢子さん、むめのの母・井植こまつ役の野際陽子さん、父・井植清太郎役の津川雅彦さんが出演。脚本はジェームス三木さんが担当する。ドラマはNHK総合で、10月1日から全3回放送予定。
なお、NHKでは、土曜の午後9時台の特集枠に、10月から新たにドラマを追加。「NHK土曜ドラマスペシャル」として、第1弾である「神様の女房」を皮切りに、石原さとみさん主演の「使命と魂のリミット」(11月5日~)、宮崎あおいさん主演の「蝶々さん」(11月19日~)、堤真一さん主演の「とんび」(12年1月7日~)などを放送予定。(毎日新聞デジタル)
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