注目映画紹介：「アンフェア　the answer」　篠原涼子の女刑事が銀幕に帰還

　篠原涼子さん演じる、バツイチ、子持ち、大酒飲みの刑事・雪平夏見が、4年ぶりにスクリーンに登場する「アンフェア　the answer」（佐藤嗣麻子監督）が、17日に公開される。06年に放送された連続ドラマが多くのファンを生み、その後スペシャルドラマを経て、07年3月には約210万人を動員した劇場版「アンフェア　the movie」が公開。事件そのものは解決したが、謎は残った。そのモヤモヤを晴らすべく、雪平が再び立ち上がる。

あなたにオススメ

来春朝ドラ「あんぱん」の“二人の妹”　朝ドラヒロインまで手が届くか

　雪平は、警視庁捜査1課時代にかかわった警察内部のクーデターともいえる警察病院占拠事件後に左遷され、北海道西紋別署に勤務していた。一方、東京では、体中にクギを打ち込まれるネイルガンによる連続猟奇殺人が起きていた。そんな中、雪平はある殺人事件の容疑者として逮捕されてしまう。

　雪平の北海道警察における上司の一条、雪平逮捕に際して東京から派遣される検事の村上、雪平のかつての上司、小久保、雪平が信頼している検視官の三上などが、雪平のために動き、捜査に当たる。ほかにも大勢登場するが、サプライズが売りのシリーズだけに、その内の誰が味方で誰が敵なのかは、前作同様、最後まで見えない。

　小久保役の阿部サダヲさん、三上役の加藤雅也さんらレギュラー陣に加え、一条役の佐藤浩市さん、村上役の山田孝之さん、さらに大森南朋さんらがゲスト出演。監督、脚本の佐藤さんはドラマ、スペシャル版、劇場版1作目の脚本を手掛けてきた。「アンフェア」のすべてを知り尽くした彼女ならではの意表を突く仕掛けと展開が楽しめる。17日からTOHOシネマズ日劇（東京都千代田区）ほか全国で公開。（りんたいこ／毎日新聞デジタル）