「第4回したまちコメディ映画祭in台東」(したコメ)のオープニングセレモニーが17日、浅草公会堂(東京都台東区)で行われ、オープニング作品で、NHKの人気バラエティー番組を映画化した「サラリーマンNEO劇場版(笑)」(吉田照幸監督)に出演する小池徹平さん(25)、生瀬勝久さん(50)らが和服姿で舞台あいさつ。小池さんは「すごく長く続いている番組なので、新参者として入るのはすごく緊張というかプレッシャーはあったんですが、一人の番組の大ファンとして、この作品を愛して、臨ませていただいたので、すごく楽しくできたかな」と振り返り、生瀬さんは「まあ、(共演したドラマ)『ごくせん』の生徒ですから。チャラチャラした生徒でしたけど、それが立派な俳優さんになって……」と評して、集まった観客を笑わせた。
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「サラリーマンNEO劇場版(笑)」は、小池さんと生瀬さんのダブル主演でNHKの人気バラエティー番組を映画化。業界5位のビール会社「NEOビール」に入社した新城(小池さん)は、老け顔の同期の早川とともに、理不尽な課長の中西(生瀬さん)、5年も契約が取れない営業の川上(沢村一樹さん)など、はちゃめちゃなメンバーがそろう営業1課に配属される。量販店回り、酒卸業者相手の接待など絵に描いたようなサラリーマン生活に「これからこんな日が毎日続くのか……」と暗くなる新城。早くも転職を考えるが、ノープランで参加した企画会議でその場しのぎにある新商品の開発を提案すると、まさかの勢いで企画が通ってしまい……というストーリー。
舞台あいさつには、小池さん、生瀬さんのほか、堀内敬子さん、吉田監督、今回の映画祭で「コメディ栄誉賞」を受賞した伊東四朗さんも出席。生瀬さんは「数年前に吉田監督から「『NEO』が映画になればいい」という内容のメールをもらったが、あきれて返信もしなかったというエピソードを明かしつつ、「この人は何を夢を見てるんだろうと思ってました。でも、実際に(映画を)見て、監督の夢がかなったんだなと感動しました」と“まさか”の映画化を喜び、「ぶっちゃけ、NHKでは一切宣伝できないので、みなさんにかかってます。草の根運動です! ツイッターです!」と笑いを交えてアピールした。
「サラリーマンNEO」は、サラリーマンをモチーフにしたコント中心のNHKテレビ番組。04、05年に「謎のホームページ サラリーマンNEO」として単発番組が放送され、06年から毎年4~9月にレギュラー放送されている。沢村さんが「セクスィー部長」こと色香恋次郎というキャラクターで人気を博しているほか、俳優の田中要次さん、女優の麻生祐未さんらも出演している。映画は11月3日公開。
「したまちコメディ映画祭in台東」は浅草、上野といった東京の下町の魅力をコメディー映画を通じて存分に味わってほしいとの思いから、いとうせいこうさんの総合プロデュースで始まったコメディー映画祭。19日まで。(毎日新聞デジタル)
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