ゲームショウ2011:人気の「モンスターハンター3G」を体験 立体視と水中戦で新たな味わい

ニンテンドー3DS用ソフト「モンスターハンター3(トライ)G」のゲーム画面 (c)CAPCOM CO.,LTD. ALL RIGHTS RESERVED.
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ニンテンドー3DS用ソフト「モンスターハンター3(トライ)G」のゲーム画面 (c)CAPCOM CO.,LTD. ALL RIGHTS RESERVED.

 ソニーの新型ゲーム機「PS Vita」のお目見え、ソーシャルアプリ大手「グリー」の初出展と今年も話題満載の「東京ゲームショウ」が幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催中だ。中でも来場者の注目を集めているのが、8日に電撃発表されたシリーズ累計1800万本を出荷しているカプコンの人気アクションゲーム「モンスターハンター」のニンテンドー3DS向け最新作「モンスターハンター3(トライ)G」だ。カプコンブースで一足先に体験してみた。

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 「モンスターハンター」シリーズは、プレーヤーがハンターとなってモンスターを倒していくハンティングアクションゲーム。04年に第1作がPS2向けに発売され、その後PSP版「モンスターハンターポータブル」シリーズが大ブレークし、PSP本体の売り上げもけん引。08年3月に発売された「2nd G」は400万本(廉価版含む)、昨年12月に発売された「モンスターハンターポータブル3rd」はシリーズ最高となる450万本を突破している。

 3DS初の「モンハン」となる「3G」は、09年8月に発売されたWii用ソフト「3(トライ)」の流れをくむタイトル。「3」と同じく水中で戦うこともでき、「3」では使用できなかった「ガンランス」「狩猟笛」「双剣」「弓」も追加された。また、タッチスクリーンを活用した新しい操作方法も導入しており、新機能の「ターゲットカメラパネル」を使うと容易に大型モンスターを視界にとらえることができるようになる。

 今回体験できるのは、制限時間を15分に設定されたゲームショウの特別バージョン。全12種類の武器が使え、選べるクエストは「3rd」に登場した「ウルクスス」を倒す初心者向け、初代「モンハン」から「2nd G」まで登場していた「ガノトトス」を討伐する中・上級者向け、そして頭部と前脚に一定時間たつと爆発する粘菌が付着しているという新モンスター「ブラキディオス」と戦う上級者向けの3種類だ。「3」では頼れる相棒キャラクターの「チャチャ」がクエストについてきてくれたが、今回は新たに「カヤンバ」も加えて狩りに行けるようになっている。

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 今回は「3」以来の水中戦が楽しめ、「ガノトトス」が「2nd G」以来の約3年半ぶりの復活を遂げたということもあり、中・上級者向けクエストを選択。武器は水中戦のあった「3」にはなかった「弓」を選んで水中での立ち回りなどを試してみることにした。

 「弓」はスタミナを消費して矢を放つ遠隔攻撃用の武器で、適正な距離を保ちながら戦うとスムーズに敵を倒していけるが、その反面攻撃力に乏しく、他の武器よりも手数が必要となる。スタミナは敵の攻撃をかわすダッシュや緊急回避にも必要で、防御も貧弱なため、スタミナの残量と敵の動きを見ながら、絶え間なく攻撃を加えていかなければならない。

 さっそくガノトトスと対決。巨大魚のような姿と口からの水流ブレスや尾びれによる回転攻撃が強力なガノトトスは「モンハン」プレーヤーならおなじみのモンスターだ。最初に遭遇したときは陸に上がっていたため、以前のように適正な距離を保ちながら軟らかそうな腹に矢の雨を打ち込んでいく。矢に毒ビンをセットして放っていくとガノトトスを毒にすることもできる。走ってきた後で回転攻撃といった新しい動きも見られたものの、イベント用にバランス調整されているせいか、致命傷には至らなかった。

 戦いを続けるうちに、ガノトトスもスタミナ切れを起こして一方的に攻撃できるようになった。しかし、うっすらと浮かんだ楽勝の予感をかき消したのは、水中のガノトトスの動きだった。スピーディーな突進に水中でも健在の水流ブレス。スライドパッドとBボタンの組み合わせで、深く潜ったり、浮かび上がることができるのだが、「3」以来久々の水中戦で戸惑うばかりだったプレーヤーの体力をまたたく間に奪っていく。しかし、基本的に同じ高さで戦う陸上での戦いとは異なり、高さの概念が加わっているので、もうダメだと思っても、ガノトトスが頭の上を通り過ぎていったりと、より奥の深い戦闘が楽しめる。

 なんとか平静を取り戻し、再び攻撃を加えて行くが、突然ガノトトスが高く跳びあがって視界から消えたかと思うと、真上からダイブしてきた。すさまじいダメージもあって、何が起きたのか混乱しているうちにあえなくタイムアップ。まさに水中でのガノトトスは「水を得た魚」だった。

 これまでWiiの「3」でしか体験できなかった水中戦を携帯ゲーム機でも遊べるのは魅力だ。ファンならおなじみのモンスターたちも新たな顔を見せてくれる。また、新機能の「ターゲットカメラパネル」は非常に使いやすかった。モンスターを見失っても即座にモンスターの姿を追うことができるようになるため、わけが分からないまま背中から攻撃されるということもなくなるので、初心者にはありがたい機能だ。相棒の「チャチャ」と「カヤンバ」も防御力を上げたり、体力を回復してくれるだけでなく、ことあるごとにさまざまなせりふしゃべってくれるので、激しい戦いの中にあって一服の清涼剤になっている。3DSの特徴でもある3D立体視も「モンハン」の世界をより密接に感じる効果をもたらしてくれているように感じた。3DSで新たな世界に到達した「モンハン」。年末商戦の注目タイトルということに加え、苦戦している3DSの強力な救世主としても、12月10日の発売が楽しみだ。(毎日新聞デジタル)

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