俳優の香川照之さん(45)が、名作刑事ドラマ「刑事コロンボ」の最後のエピソード「殺意のナイトクラブ」犯人役のゲスト声優として10日、東京都内のスタジオで公開アテレコに登場した。市川中車として来年6月に歌舞伎に初挑戦するが、「ベースは映像なので、これからもほぼ映像で行きます」と従来通りテレビや映画などに出演する方針といい、歌舞伎については「けいこもなかなかできない。無謀ですけれども恥をかきにいきます」と決意を語った。
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一緒に公開アテレコをしたコロンボの声を担当する石田太郎さんも香川さんの初挑戦に「驚きはしない。いい役者だから当たり前。いろんなことに挑戦するのが自分の(演技の)肥やし、自分(の才能)を太らせていくことだからね。他の仕事に役に立つ」とエールを送った。
この日未明に亡くなった歌舞伎女形で文化功労者、人間国宝の中村芝翫(なかむら・しかん)さんに対しては「直接ごあいさつにいけなかったのが悔やまれる。強く念じてご冥福をお祈りしたい。ピースの一つでも頑張っていけたらなと思います」と哀悼の意を表明した。
今回のアテレコは「刑事コロンボ コンプリート・ブルーレイBOX」(12月2日発売、ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント)に収録。全作品69話約100時間をHDニューマスターの高画質化して完全収録したブルーレイディスク35枚組みで、旧シリーズでコロンボの吹き替えを担当した俳優の故小池朝雄さんと新シリーズを担当した石田さんの日本語吹き替えの音声を収めたほか、日本ではDVD化されていなかった「新刑事コロンボ」の19エピソードも初収録される。豪華なアウターケース仕様で12月2日に7万1400円で発売予定。全69話を完全解説する「刑事コロンボ完全版ブックレット」が封入される。(毎日新聞デジタル)