相棒:初回視聴率19.7%でシリーズ過去最高の出だし 「南極大陸」に次ぐ今季2番手

「相棒シーズン10」初回2時間スペシャルの1シーン=テレビ朝日提供
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「相棒シーズン10」初回2時間スペシャルの1シーン=テレビ朝日提供

 人気刑事ドラマ「相棒」シリーズの最新作「相棒シーズン10」(テレビ朝日系)の初回2時間スペシャルが19日に放送され、平均視聴率は19.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だった。昨秋にスタートした民放の連続ドラマでは最高だった前作の「シーズン9」の初回視聴率17.7%を超える好発進。今秋スタートの作品では、女優の松嶋菜々子さんが約2年ぶりに連続ドラマの主演を務める「家政婦のミタ」(日本テレビ系)が初回に視聴率19.5%を獲得、SMAPの木村拓哉さん主演の「南極大陸」(TBS系)が初回スペシャルで22.5%を記録するなど、高視聴率作品が続いていたが、「相棒」も堂々の数字を獲得し、揺るぎない人気を見せつけた。

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 今秋スタートの連続ドラマでは、「家政婦のミタ」が19.5%、「南極大陸」が22.5%と高視聴率でスタートしたほか、香里奈さん主演の“月9”ドラマ「私が恋愛できない理由」(フジテレビ系)が17.0%、「嵐」の櫻井翔さん主演の「謎解きはディナーのあとで」(フジテレビ系)が18.1%と初回から高い数値を記録している。「相棒シーズン10」の19.7%は、「南極大陸」には及ばなかったが、「家政婦のミタ」を超える高視聴率。「相棒」シリーズの初回としては過去最高で、前シーズンは初回17.7%からじわじわと数字を伸ばしただけに、今シーズンも今後に期待がかかる。 

 相棒シリーズは、警視庁の窓際部署「特命係」のキャリア警部・杉下右京(水谷豊さん)がその天才的頭脳で推理し、相棒と一緒に難事件を解決するドラマ。00年のスタート以来、一貫して相棒を務めてきた巡査部長・亀山薫(寺脇康文さん)が「シーズン7」で辞職し、代わりに警部補・神戸尊(及川光博さん)が警察庁上層部の密命を受けて特命係に配属され、右京と尊の新たな“相棒”として活躍する姿を描いている。昨年から今年にかけて放送された「シーズン9」では、2月23日放送の第16話がシリーズ最高視聴率となる23.7%を記録し、全18話の平均視聴率も過去最高の20.3%(ビデオリサーチの調査を基に独自集計)とシリーズを通して初めて20%の大台を超えた。また、昨年末に公開された劇場版第2弾「相棒−劇場版2−警視庁占拠!特命係の一番長い夜」もヒットした。

 放送開始から11年、水曜9時のレギュラー番組として放送が始まってから10年目となる節目の年にスタートする「シーズン10」は、映画「相棒−劇場版2−」で、敵でもあり、ときに味方でもあった警察庁の大物幹部・小野田公顕(岸部一徳さん)という後ろ盾をなくした右京が、これまで組織や体裁は気にせずに己の正義を守ってきたスタンスを貫いていけるのかが見どころの一つ。さらに、「シーズン8」の最終回で、警察庁の壮大な構想の下で特命係に配属された“真実”を知り、自ら警察庁に戻ることを拒否。「シーズン9」では、右京とのコンビネーションにも磨きがかかり名実ともに“相棒”となった尊の過去も、「シーズン10」の第1話から明らかにされていくという。

 19日の第1話は2時間のスペシャル版で、戸田菜穂さん、大沢樹生さんらがゲスト出演。15年前に尊の友人を殺害した犯人が出所直後に自殺。無実を訴える言葉と尊に対する怒りがつづられた遺書が見つかり、右京と尊は、改めて事件を調べ直すことに。やがて事件は意外な展開を見せ始めると同時に、尊の隠された過去も明らかになる……というストーリーが描かれた。

 第2話「逃げ水(仮)」(26日放送)には、俳優の渡哲也さんが「シーズン7」の元日スペシャル(09年1月1日)以来、約3年ぶりに出演するほか、第3話には三田佳子さん、第6話に研ナオコさんが登場するなど豪華ゲストが控えており、過去の「相棒」に出演した「懐かしのキャスト」も登場するという。「相棒シーズン10」は12年3月まで半年間、毎週水曜午後9時~同54分に放送中。(毎日新聞デジタル)

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