「最も万年筆が似合う著名人」を選出する「万年筆ベストコーディネイト賞2011」の授賞式が8日あり、女優の井上真央さんが一般選出部門で受賞した。羽田空港のターミナルビル(東京都大田区)で開かれた授賞式に出席した井上さんは「本当にうれしく光栄に思っています。一生涯使っていけるこの万年筆は、生涯の宝にして、感謝の言葉を万年筆でさらっとかけるよう、大人の女性になっていきたいと思います」と受賞を喜んだ。
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授賞式で井上さんは「雨の日も、風の日も、曇った雲を吹き飛ばしてくれた私の太陽。こうして笑顔でいられることに心からありがとう」と、万年筆で書いたメッセージを読み上げた。万年筆との出合いは小さいころで「祖母の家にあったもので、字を書いたり絵を描いたりしていました」と話し、「二十歳で成人のお祝いでいただいてからは、それを使って手紙などを書くようになりました」と話した。自身が選ばれた理由について出演していたNHK連続テレビ小説「おひさま」に触れ「朝のドラマの中で、万年筆を使ってお手紙を書くシーンがとても多かったので、今回はドラマのおかげかなと思っています」と感謝した。「恋人に手紙を書く?」という質問には笑いながら「特定の人はいませんがすてきな人に書きたいです」と笑顔を見せた。
「万年筆コーディネイト賞」は、日本輸入筆記具協会などの主催で今年8回目。今回は、前年度受賞者が今年度の受賞者を選出する「前年度受賞者選出部門」で男優の伊東四朗さん、女優の鈴木京香さん、元サッカー日本代表監督で解説者の岡田武史さんの3人が選ばれ、授賞式に登場。全国の万年筆・筆記具販売員が“万年筆が似合う”または“万年筆を使ってほしい”著名人を選ぶ「販売員選出部門」で受賞した女優の黒木メイサさんは欠席し、ビデオメッセージでの登場となった。井上さんが選ばれた一般選出部門はホームページでの一般投票によって決定された。受賞者には万年筆がプレゼントされ、それぞれ万年筆で書いた「大切な人へ贈る“ありがとう”のメッセージ」を朗読した。
授賞式には、昨年度受賞者の女優の野際陽子さん、ミュージシャンの布袋寅泰さん、元ラグビー日本代表の平尾誠二さんもプレゼンターとして登場した。伊東さんは「書く字が達筆でないといけないと思ったが、本当にこんなことでもない限りいただけない。(推薦してくれた)野際さんに感謝。いただきました!」と笑顔を見せ、鈴木さんも「字が下手なのがコンプレックスだったのですが、布袋さんの推薦がとってもうれしかった。布袋さんの気持ちを受け止める気持ちでちょうだいしました」と喜んだ。岡田さんは「推薦が平尾だったので、ああ、俺でもいいんだ、と思いました。いかにも万年筆が似合わないのに、これで、体育以外の箔(はく)が付く」と感謝していた。(毎日新聞デジタル)
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