注目映画紹介:「宇宙人ポール」 涙と笑いの奇想天外SFコメディー 名作へのオマージュも満載

「宇宙人ポール」の一場面 (C)2010 Universal Studios.ALL RIGHTS RESERVED
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「宇宙人ポール」の一場面 (C)2010 Universal Studios.ALL RIGHTS RESERVED

 マンガとSFが大好きな英国人2人が、道で拾った宇宙人を故郷の星に返そうと奮闘する奇想天外なSFコメディー「宇宙人ポール」が公開中だ。主演のサイモン・ペッグさんとニック・フロストさんが脚本を書き、グレッグ・モットーラ監督が手がけた。

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 コミックマーケットに参加するため、英国からはるばる米国にやって来たSFオタクのグレアム(ペッグさん)とクライブ(フロストさん)。目的を果たした2人は、レンタカーで米西部のUFOスポット巡りに出かける。すると、思わぬ珍客を拾うハメに。なんとそれは「ポール」と名乗る正真正銘の宇宙人だった!

 最近のSF映画は「見たことのないエイリアン」を目指したがるが、このポールはきわめてオーソドックスな外見だ。それもそのはず、納得の理由が映画の中で語られている。「E.T.」や「未知との遭遇」など数々の名作SF映画へのオマージュも満載で、しかも笑いだけでなくホロりとさせられるエピソードも挿入してある。

 「ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!」(07年)で注目されたペッグさんとフロストさん。2人は、スティーブン・スピルバーグ監督のCGアニメ「タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密」でも双子の刑事の声を担当しており、また、ペッグさんは「ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル」にも出演している。共演は、人気ミュージカルドラマ「glee/グリー」のスー先生でおなじみのジョン・キャロル・リンチさん、シガーニー・ウィーバーさんら。スピルバーグ監督が声だけながらカメオ出演を果たしているのもご愛嬌(あいきょう)だ。23日からシネクイント(東京都渋谷区)ほか全国で公開中。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)

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