俳優の渡辺謙さん(52)が25日、スイスのシンクタンク「世界経済フォーラム」の年次総会(ダボス会議)で日本人俳優として初めてスピーチを行った。東日本大震災からの復興を目指す日本の現状についてスピーチした渡辺さんは「(聴衆は)震災以降の日本っていうものに対しての熱い思いがあったのだと思う。質問も多く飛びましたし、伝えたいことはきっちり伝えられた」と満足そうに語った。
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会議は、政府要人や知識人、ジャーナリスト、経営者ら招待された2500人以上の参加者が、各国の経済状況や環境問題などを議論するもの。渡辺さんは、今年の日本代表として同日にスピーチを行い、26日には海外マスコミとVIPを招待し、主演映画「はやぶさ 遥かなる帰還」(瀧本智行監督)のダイジェスト映像と渡辺さんがリポーターを務めた震災関連のドキュメンタリー「津波を乗り越えて~渡辺謙が見た東北」の特別上映会を行った。
渡辺さんは同会議について「ちがう檻(おり)の中に入れられた感じですよ。正直、自分にできることはなんだろうっていうことを問いかけながらコングレスセンター(会議場)にいました」と明かした。印象に残っている質問は「震災後にどういうふうに日本は規律を守れたのか」だったといい、自分が実際に現地を訪れた経験から「(現地で)伝統的なコミュニティーの強さがそれを守らせたんだと言ったら、なるほどと得心していただいていましたね」と振り返った。
2日間の成果について渡辺さんは「(目的は)彼ら(被災者)の心根みたいなものを、できるだけ他の地域の方々ですとか、外国の方々にも知っていただきたいということ。それを達成できた」と手応えを感じたよう。また「日本の非常に大きなパワーを持っている方にもそのことをお伝えできたような気もするので、その方たちとも力を合わせて、被災地だけではなくて日本全体が活気づいていくようなそんな会議に参加できたことは、とてもうれしく思っています」と今後の日本国内での活動に思いをめぐらせていた。
映画「はやぶさ 遥かなる帰還」は山根一眞さんの「小惑星探査機 はやぶさの大冒険」(マガジンハウス)が原作で、「はやぶさ」の歴史的偉業を日本から支えたプロジェクトチームの闘いを描く。渡辺さんはプロジェクトマネジャーだったJAXA教授の川口淳一郎さんをモデルにした山口駿一郎役を演じている。2月11日全国公開。(毎日新聞デジタル)
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