僕達急行：初の「時刻表」3誌ジャック　瑛太もびっくり「こんなことできるんですか」

　松山ケンイチさんと瑛太さんがダブル主演する映画「僕達急行　A列車で行こう」（森田芳光監督）が「JTB時刻表」（JTBパブリッシング）、「文字の大きな時刻表」「コンパス時刻表」（交通新聞社）の時刻表3誌の表紙をジャックすることが明らかになった。会社の垣根を越えて3誌横断で表紙をジャックするのは初で、「JTB時刻表」で人物が表紙を飾るのは、84年12月号に「フルムーン夫婦グリーンパス」の宣伝で俳優の上原謙さんと高峰三枝子さんが表紙を飾って以来という。松山さんは「これを機に電車で旅する人が増えてくれたらいいです」、瑛太さんも「こんなことできるんですか？光栄です」とコメントしている。

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　映画は、昨年12月に急逝した森田芳光監督が十数年前から温め続けていたオリジナル企画を実現させた遺作。大企業で働くマイペースな青年・小町圭（松山さん）と下町の鉄工所の跡取り息子・小玉健太（瑛太さん）という対照的な2人が、大好きな鉄道を通して友情を育み、恋に仕事に悪戦苦闘する姿をのびやかなユーモアで描いたハートフルコメディー。ヒロイン役の貫地谷しほりさんほか、ピエール瀧さん、村川絵梨さんが出演している。

　3誌とも映画とのタイアップや映画が表紙を飾るのは初めてといい、発行元のJTBパブリッシングや交通新聞社は「会社の垣根を越えて監督への追悼の意味を込めて、表紙のタイアップに踏み切らせていただきました。インターネットの普及により、なかなか時刻表を手にしながら旅をする方が少なくなってしまっていますので、現代を代表する若手俳優さんお二人の出演作とのタイアップによって、若い世代の方々にも、もう一度、『時刻表』というものの存在や良さを改めて知っていただきたい」と期待を寄せている。「JTB時刻表」は1150円、「文字の大きな時刻表」は960円、「コンパス時刻表」は660円で発売中。（毎日新聞デジタル）