話題のマンガの魅力を担当編集が語る「マンガ質問状」。今回は、男子校に通う3人の“おバカ”高校生たちが送るくだらなくも笑える日常を描き、テレビアニメ化もされた山内泰延さんのウェブマンガ「男子高校生の日常」です。「ガンガンONLINE」(スクウェア・エニックス)編集部の野崎修史さんに作品の魅力を聞きました。
ウナギノボリ
10年前の朝ドラ「花子とアン」 当時の吉高由里子インタビュー
−−この作品の魅力は?
部活に青春をささげた胸熱の物語でもなく、甘酸っぱい恋愛が描かれるわけでもない。男子高校生のリアルな“生態”を描いた、まさに「男子高校生の日常」というタイトル通りのショートギャグ作品です。テスト期間に友達の家にたむろして、スカートについて談議したり、理想の女の子像について熱く語ったり……。男性読者なら誰もが経験したような“あるある”が満載だと思います。また女性読者は「男子ってばかだね」と楽しんで読んでもらえる作品だと思います。
−−作品が生まれたきっかけは?
元々はマンガ賞への同タイトルの投稿作がきっかけでした。それから山内先生の担当に付かせてもらい、読み切り作品を一度雑誌に掲載しました。読者の反応は悪くはなかったのですが、考えていたほど良くもなかったです。ただ担当個人としてはどうしても推したい作品だったので、連載を目指してネタを出し続けてもらいました。そこで生まれたのが第4話の「男子高校生と文学少女」です。笑いをこらえながらネームに目を通していたことを覚えています。
−−編集者として作品を担当して、今だから笑えるけれど当時は大変だった……、もしくはクスッとしたナイショのエピソードを教えてください。
自分自身も男子高に通っていたのですが、山内先生に「高校時代にどんなことしてました?」と聞かれても、面白いエピソードが思い出せず、必死に過去の記憶を掘り起こしたりしていました。でも結局、ネタになるようなエピソードは提供できませんでしたね……。山内先生のすごいところの一つが、誰もが忘れがちになる、学生時代のささいなことも記憶に留めていることだと思います。
−−今後の展開、読者へ一言お願いします。
意外なところで、意外なキャラ同士がつながっていたりするので、そこからさまざまなキャラの過去などを知ることができると思います。本編ではまだ描かれていないキャラの過去の話も明らかになっていくかもしれません。「ラバーシューター」の正体や、奈古さんと名護さんなど、まだまだ要注目です!
またマンガ版とは違った面白さがあるアニメ版のBlu-ray&DVDも続々登場しますので、両作品を見比べて、共に楽しんでもらえるとうれしいです。
ガンガンONLINE編集部 野崎修史
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