俳優の小栗旬さんが5日、東京・有楽町の映画館で開かれた映画「宇宙兄弟」（森義隆監督）の初日舞台あいさつに登場。小栗さんは「ちょっと興奮しています。映画がだいぶ大ヒットしそうだとニュースを聞いて、若干浮足立っています」と興奮気味に話し、「岡田君には申し訳ないが、『この映画は小栗君が支えた映画だね』と言われた。こんな発言がでるくらい浮足立っています！」と満面の笑みを見せて喜んだ。

あなたにオススメ

“あの頃”のジャンプ：実写ドラマ化も話題「ウイングマン」　1983年を振り返る

　映画「宇宙兄弟」は、小山宙哉さんの人気マンガが原作で、幼いころ、宇宙飛行士になる約束をした兄弟が主人公。時は流れ、弟・日々人（ひびと、岡田将生さん）は宇宙飛行士となったが、兄・六太（むった、小栗さん）は、会社をクビになり無職に。異なる運命を歩んでいた2人の兄弟だったが、弟からの一通のメールをきっかけに、兄は再び宇宙を目指し始める……という物語。初日への意気込みと“こどもの日”のお祝いを兼ねて、小栗さんのほか、岡田将生さん、小栗さん演じる兄・ムッタの子ども時代を演じた中野澪（なかの・れい）くん、岡田さん演じる弟・ヒビトの子ども時代を演じた中島凱斗（なかじま・かいと）くんが和装で登場した。

　宇宙服風のオレンジの着物で登場した岡田さんは「いつも浮足立っていると思われがちですが、今日は本当にうれしい」と感動の様子。森監督も「楽しんで見てもらえることだけで、公開できるだけで感慨深い」と喜びを語った。舞台あいさつが初めてだという澪くんは「声も変わって、身長も伸びたんですが、もじゃもじゃは健在です。小栗さんの子ども時代を僕がやっていいのかなと恐縮しちゃったんですが、似てるねと言われて良かったなと思います」と大人顔負けのあいさつ。凱斗くんも「皆さん、映画はどうでしたか？ 声が聞こえませんよ～！」と客席に呼びかけて、会場を盛り上げた。

　舞台あいさつには原作の小山さんも登場し、映画化のオファーに「（原作では）主人公がまだ宇宙に行っていなくて『早いな』と思った」と話したが、「監督は僕の頭の中を知っているのかと思うくらいイメージ通り。笑うとこは笑って、泣けるところは泣けた」と絶賛した。客席からはムッタのアフロヘアに似ているという縁でCMにも出演したお笑いコンビ「トータルテンボス」も登場。文句を言いながら舞台に上がり込み、小栗さんが「ニセ『宇宙兄弟』です」と紹介して、2人のファンだという岡田さんを大喜びさせていた。（毎日新聞デジタル）