上地雄輔:モントリオール映画祭に“弾丸”参加 「映画とメープルシロップが大好き!」

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 狂言師の野村萬斎さんの主演映画「のぼうの城」が、23日(現地時間)にカナダで開幕した第36回モントリオール世界映画祭のワールド・グレイツ部門に特別招待され、萬斎さん演じる成田長親こと“のぼう様”の敵役・石田三成を演じた上地雄輔さんと犬童一心監督、樋口真嗣監督が参加。初の海外映画祭参加となった上地さんは、仕事の関係で現地滞在はわずか20時間ほどという予定ながらも、文字通り不眠不休で映画祭を楽しみ、舞台あいさつではフランス語で「映画『のぼうの城』とメープルシロップが大好きです!」とちゃめっ気たっぷりにあいさつ。樋口監督と犬童監督もフランス語で「私たちは(ダブル監督ですが)双子ではありません。夫婦でもありません」とジョークを飛ばし、会場を盛り上げた。

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 モントリオール世界映画祭は、77年から続く北米最大規模の映画祭。10年は映画「悪人」で女優の深津絵里さんが最優秀女優賞を獲得したことで話題になった。今回、日本からは高倉健さん主演の「あなたへ」なども出品。上地さんは、映画について「本当は昨年封切りになる予定でしたが、日本で大きな震災があって、この時期に封切られることになりました」と観客に説明し、「これを見て、もし感動したら家族や友だちに強さや優しさを伝えて」と呼びかけた。犬童監督は「日本でもこの映画を見た人はまだいないので、一番最初のお客さんです。ぜひ積極的に自分で楽しんでください」といい、樋口監督も「戦いの映画。敵味方に分かれていますが、どっちが正しい、どっちが悪いということはない。現実に争いごとや戦争は起きてほしくないですが、映画なので皆さん楽しんでいってください」とアピールした。

 「のぼうの城」は、累計発行部数130万部を突破した和田竜さんのベストセラー小説が原作。豊臣秀吉が唯一落とせなかった武州の忍城(おしじょう)にまつわる実話が基になっている。戦国時代末期、民衆から“でくのぼう”を揶揄(やゆ)した「のぼう様」と呼ばれながらも親しまれた忍城の城代・長親(萬斎さん)が、秀吉(市村正親さん)の命を受けて攻めてきた三成(上地さん)率いる2万の大軍に、わずか500騎の軍勢で挑む……という物語。11月2日に全国公開予定。(毎日新聞デジタル)

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