注目映画紹介:「デンジャラス・ラン」 頭脳戦に偏らずアクションも巧みに取り入れた

「デンジャラス・ラン」の一場面 (C)2012 UNIVERSAL STUDIOS.All Rights Reserved.
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「デンジャラス・ラン」の一場面 (C)2012 UNIVERSAL STUDIOS.All Rights Reserved.

 「トレーニングデイ」(01年)などで知られるオスカー俳優、デンゼル・ワシントンさんの主演映画「デンジャラス・ラン」(ダニエル・エスピノーサ監督)が7日から公開された。全米では7週連続トップ10に入る話題作だ。

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 ワシントンさんが演じるのは、国家機密を敵国に売りさばく情報密売人として、世界36カ国で指名手配されている元CIAエージェント、トビン・フロスト。彼が連れてこられた、CIAの機密の尋問場所“隠れ家(セーフハウス)”が何者かに襲撃され、そこの管理を任されているCIAの新米職員マット・ウェストン(ライアン・レイノルズさん)が、フロストを次の隠れ家に連行する役目を担うハメに。ウェストンは、人の心を操るフロストの言動に翻弄されながら、また、彼を追う正体不明の敵の脅威にさらされながら、フロストとの逃避行を始めるというストーリー。

 弱さと正義感を併せ持つ、いまだすれていないCIA職員ウェストンを、「グリーン・ランタン」(11年)、「リミット」(09年)のレイノルズさんが好演。一方、時折見せる笑顔からこぼれる白い歯がまぶしいワシントンさんは、さすがの演技力で真意の見抜けないフロストに扮(ふん)する。頭脳戦に偏ることなく、銃撃戦やカーチェースなどアクションも巧みに取り入れた脚本を手がけたのは、元USウィークリー誌の編集者で、今作がデビュー作となるデビッド・グッゲンハイムさん。新作が次々に映画会社に買われている逸材だそうで、11月にはニコラス・ケイジさん主演のアクション「ゲットバック」も公開される。ほかに出演は、「マイレージ、マイライフ」(09年)のベラ・ファーミガさん、「ハリー・ポッター」シリーズのブレンダン・グリーソンさん、「ジェシー・ジェームズの暗殺」(07年)のサム・シェパードさんら。7日からTOHOシネマズ有楽座(東京都千代田区)ほか全国で公開。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)

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