阿部寛:「映画にはだまされて」と振り込め詐欺撲滅呼びかけ

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 俳優の阿部寛さんが15日、東京都内の銀行本店で行われた警視庁の振り込め詐欺撲滅キャンペーンイベントに出席。23日公開の映画「カラスの親指」にベテラン詐欺師役で主演する阿部さんは、「不謹慎ですみません。今日はアウエーですが……」と恐縮しつつ、「詐欺には本当にだまされないで、僕の映画にはだまされてください」と呼びかけ、ラストに大どんでん返しが待ち構えているという同作のPRも忘れなかった。

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 警視庁は、この日を「都内金融機関等警戒強化日」と位置づけ、都内の金融機関に警察官1万人を配備するなど詐欺撲滅キャンペーンを実施しており、今回のイベントもその一環。阿部さんのほか、高橋清孝副総監、丸の内警察署の若松敏弘署長、警視庁のマスコットキャラクター「ピーポくん」も登場し、周辺に勤める会社員らにチラシを配布して振り込め詐欺などへの警戒を呼び掛けた。

 「カラスの親指」は、直木賞作家・道尾秀介さんのミステリー小説「カラスの親指 by rule of CROW’s thumb」(講談社文庫刊)が原作で、道尾さんの作品を初めて映画化した。元はサラリーマンだったが、ある事情で詐欺師となった武沢竹夫(阿部さん)は、暗い過去を持つ詐欺師の入川鉄巳(村上ショージさん)とコンビを組んでいた。そこへ石原さとみさん、能年玲奈さん演じる美人姉妹と姉の恋人(小柳友さん)が転がり込み、共同生活が始まる。しかし5人は人生を懸けて一世一代の大計画に挑むことになり……というストーリー。23日公開。(毎日新聞デジタル)

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