中島美嘉:新曲「初恋」と恋愛観語る 「佐々木健介さんが理想のタイプ」

ニューシングル「初恋」について語った中島美嘉さん
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ニューシングル「初恋」について語った中島美嘉さん

 歌手の中島美嘉さんが、5日にニューシングル「初恋」をリリースした。今作は武井咲さん&松坂桃李さんのダブル主演映画「今日、恋をはじめます」のテーマソングになっているバラードだ。“恋”というキーワードを基に、楽曲の話や中島さんの恋愛観などについて聞いた。(水白京/毎日新聞デジタル)

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 −−新曲「初恋」は映画「今日、恋をはじめます」のテーマソングとして制作されたそうですが、純愛を描く映画のストーリーからどんなイメージが湧きましたか。

 こういう映画って、中学生の子がママと一緒に見に来たりとか、子どもとママが一緒に見に来ることが多いのかなって思うんです。だから、お母さんたちが聴いても若すぎず、若い子が聴いても分かってくれるような曲にしたかったですね。

 −−楽曲のテーマは“大人になって初めて本気になった恋”ということで、切ない雰囲気の歌詞ですね。

 (恋人同士の)2人が別れて、彼の方が振り返っているのかなって。サビでは「さよならをいった僕は弱くて、もっと君を包んであげられたらよかったのに。君を守ってあげられなくてごめんね」っていってるのかなって私は解釈してます。普通だったら、(好きなら)一緒にいたいと思うのに、“僕のところにいなくても、離れていても見守ってる”っていうのは、大人にならないと分からないことなのかな、とは思います。

 −−映画では、主人公の2人が会えるか会えないか、みたいなクライマックスシーンで曲が流れるそうですが、映画を見た印象はどうでした?

 すごくハッピーで可愛い映画なんですよ。だけど、やっぱり私の歌は切ないところで使われるんだなって思いましたね。これだけハッピーな映画の中で、唯一、切ない2人の関係のところで流れるっていうのは、やっぱり私の曲は切ないバラードのイメージなんだなって(笑い)。

 −−ちなみに、曲のタイトルが「初恋」ということでお聞きしたいのですが、中島さんの初恋はいつでしたか?

 幼稚園のころ。運動が得意な子というか、活発な子で、名前も覚えてます。あと、初めてお付き合いしたのは中学1年生のとき。野球部の子でしたけど、すぐ(付き合いは)終わりました(笑い)。

 −−それからかなりの年数がたったあとのことだと思いますが、“大人になって初めて本気になった恋”の思い出は?

 恋愛はもちろん、仕事でもいろんな経験をしてきて、挫折もしたり、いいときも悪いときもあった中で“一番ピュアになれた恋”というのはあります。大人になると“あの人はああだったから、この人もそうじゃないかな”みたいな、疑いのようなものも出てくるけれど、そういうのも全部取っぱらって“いいじゃん、好きなんだから”っていう恋はありましたね。

 −−そんな中で好きな男性のタイプは変わってきましたか。

 大人になってからは一貫してます。(好きなタイプは)見た目が怖いんだけど、笑うと可愛いくて、中身は優しい人。(現役プロレスラーでタレントの)佐々木健介さんは、怖面(こわもて)だけど、笑ったらすごく可愛くて、優しくて、いざとなったら守ってくれそうなところがすてきだなって思います。私、奥様(元女子プロレスラーでタレントの北斗晶さん)もすごく好きで、夫婦そろってすてきだなって。理想の夫婦ですね。

 −−では、男性との交際において自分が成長したなと思うことは?

 若いころは、彼氏と一緒にいて、彼氏とだけ付き合ってればいいと思っていたけど、大人になって、彼氏の周り……例えばお母様、お父様、お友だちとかも大事にしていけたらなと思うようになりました。それは成長だと思いますね。

 −−大人という意味では、13年2月に30歳の誕生日を迎えるということですが、30歳を迎える心境はいかがですか?

 17~18歳のころは、30歳になったらもう子どもでも産んですごく大人になってると思ってたけど、今の自分は想像していた30歳とは全然違って、その当時とあんまり変わってない気がする。だからあんまり(30歳になるのは)気にならないんです。

 −−最後になりますが、もう今年も終盤ということで、この1年を振り返ってひと言お願いします。

 極端な年でしたね。半分(充電期間として)休んで、半分仕事っていうはっきり分かれた年で、それは今までなかったので。休んでいる間はずっと海外(ニューヨーク)にいて普通の生活をしていたんですけど、その間は寂しかったし、やっぱり私は仕事も大好きだけど、周りのみんなが好きで仕事をしているんだなっていうことに気づいて。そういう人間関係(の大切さ)に気づけたっていうのは、すごくよかったです。

 <プロフィル>

 83年2月19日生まれ、鹿児島県出身。01年にシングル「STARS」でデビュー。初めてハマッたポップカルチャーは、小学生のころに読んでいたというマンガ「ドラゴンボール」。「テレビアニメも見ていたし、(コミックが)出るたびに買って、全巻そろえていました。男の子向けのマンガの方が私は好きだったかな」と話した。

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