吉本興業100周年記念として月替わりの芝居で歴史をたどる「吉本百年物語」の12月公演「日本全国、テレビで遊ぼ」が「なんばグランド花月」(大阪市中央区)で上演中だ(29日まで)。今回は70年前後にテレビに登場し一挙に人気者となった、横山やすし・西川きよし(やすきよ)ら若手芸人がテーマ。きよしの妻、西川ヘレン役の瀬戸カトリーヌさんに聞いた。(毎日新聞デジタル)
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−−今回、ヘレンさんの役でこの舞台に出演することについてどう感じていますか。
なんばグランド花月に出られるなんてありがたいことです。母(かつて吉本新喜劇に在籍)が花月に出ているモノクロの写真を最近見つけて、着物を着ていて、母もこの時代を生きて頑張ってたんだと。そこに立てるとは。母が新喜劇の研究生だったころに、当時大スターだったヘレン杉本(後の西川ヘレン)さんが忙しくて1度、(舞台に)間に合わず、代役を務めたという話を聞いてご縁を感じました。ヘレンさんとは2度ほどお仕事をご一緒させてもらい、(きよし・ヘレン夫妻の長女の西川)かの子ちゃんとは京都のロケでご一緒したことがあるんで、すごく近い感じがします。
−−ヘレンさんの役を演じていて共感する部分は?
私の母も国際結婚ですし、ヘレンさんの自伝を読んでると、ますます私と近いところが多くて、ヘレンさんもお母さまが京都の方で、まだ無名だったきよしさんと結婚するなんて大反対だったようで。うちの母もお母さんに国際結婚なんてあかんといわれていたそうで、共通点が多いです。母も父と出会ってすぐ新喜劇を引退しているので、ヘレンさんも家庭に入るということで共通点がありますね。女性がしっかりしているから男性が引き立つんですね(笑い)。
−−演じていて大変だと思う部分は?
ヘレンさんというと明るくて元気なイメージで、大阪のお母さんの強い雰囲気もありながらという一面しか子供ごころに記憶にないんですが、芸人の妻としての葛藤とかが描かれていて、最初のシーンはやすしさんが不祥事を起こして夫の帰りを待つところなんです。生活ができなくなる、家庭も崩れてしまうのではという不安を抱えながらも夫を支えるんです。そして、やすしさんがいたからこそ2人の漫才が完成したわけで、後にきよしさんがピンとして活躍するのもやすしさんがいたからこそだと思うんです。
−−せりふは関西弁ですが、演じていていかがですか。
自分も久しぶりの関西弁なんで大丈夫かなあと不安だったんですが、指導の先生に直されたのは1カ所だけなんで、私の中に関西弁が残ってたんだなあと改めて思いました。
演出の湊裕美子さんは「怖い(人だ)よ」って聞いてたんですが(笑い)、本気で向かってきてくれていて、わくわくしています。あらためて私は芝居が好きなんだと思いました。本当に楽しいです。自分の中で眠っていたものがきゅきゅっと目覚めたような気がします。
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