岡見勇信選手:UFC JAPAN勝利へ「責任感大きい」 意気込みを聞く

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 3月3日にさいたまスーパーアリーナ(さいたま市中央区)で開催される世界の総合格闘技「Ultimate Fighting Championship(UFC)」の日本大会「UFC JAPAN 2013」に、日本人ファイターの岡見勇信選手が出場し、“キューバの柔道王”と呼ばれるヘクター・ロンバード選手と対戦する。昨年の日本大会ではティム・ボッシュ選手に逆転TKO負けという悔しい結果となっただけに、今回は「勝利しなければいけないという責任感が大きい」と意気込んでいる。岡見選手に話を聞いた。(毎日新聞デジタル)

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 −−1年ぶりの日本大会ですが、今の心境は?

 そうですね。日本大会なので、いろんな人が見に来てくれると思うので、昨年の敗戦のこともありますし、今年はなんとかみんなの前で勝利をしなければいけないという責任感が大きいですね。

 −−ロンバード選手の印象は?

 もともと柔道の五輪代表ということで、柔道の技などがバックボーンにしっかりとある。あとはあの体から繰り出されるパンチですよね。身長は低いんですけど、その分、厚みがあって、体も素晴らしく大きいので、そこから繰り出される回転力のあるパンチ。そこが一番の気をつけなければいけないところかなと感じてます。

 ストロングポイントはまずあのパンチですよね。思いっきり振らせると、どんどん調子づかせてしまって、ロンバードのペースになってしまうと思うので、中途半端な距離にならないように、彼の距離にならないように、つぶしにいったり、本当に大きく離れてしまったりとか。距離感はすごく重要だなと感じています。

 ただ、粗いところもあるので、そういうところを攻め込んだりしたい。あとは自分も泥くさくいこうと思ってるんで、彼のスタミナも未知数なので、体つきとかを見てると、体力勝負に持っていけば、体力を減らすこともできるのかなという考えはあります。

 −−今回の対戦は岡見選手にとってどんな意味を持つでしょうか。

 まず日本大会ということで、みんなの前で勝ちたいというのが一番。毎回勝ちたいですけど、日本でUFCを広めていく意味でも、日本人が勝たないと広まっていかないと思っているので、そういうところも重要だなと感じているし、自分個人にとっては、ロンバードっていう選手に勝利すると、また一つ大きなステップアップになる。またチャンピオンシップへの道がどんどん近づいてくると思うので、そういった意味でも重要だと感じています。

 −−やはり日本での試合は海外とは違いますか。

 もちろん、勝つという意気込みはいつも一緒なんですけどね。どんな試合も大事ですから。ただ、やっぱり日本の格闘技界というものを広く、みんなに知ってもらう意味でも、またUFCを知ってもらう意味でも日本人が勝つということは重要だと思う。日本大会にはそんな責任感を感じますね。

 −−「責任感」という言葉が何度か出てきましたが、プレッシャーのようなものはありますか。

 試合に対するプレッシャーは毎回同じですね。世界でも日本人の強さを見せたいとずっと思っていたので、それはどこで試合しても一緒なので。ただ、日本は自分を身近で応援してくれている人たちがいる場所。昨年は悲しい思いをさせてしまっているので、今年はなんとかみんなを笑顔にさせてあげたいなと思いますね。

  −−試合まであと1カ月ほどですが、今はどんなトレーニングをしているのでしょうか。

 今は追い込みに入っていて、試合が終わってからちょっと休んですぐに動き出したんで、体も出来上がっていますし、あとはもうちょっと追い込み練習を継続して、けがをしないように。あとは気持ちを作っていく段階ですね。いい練習ができていて、しっかりと体重とコンディションを作って、作戦も作って臨むだけですね。

 −−試合ではどんなところに注目してほしいですか。

 トップクラスの選手が戦ってますし、ロンバードもアスリートの中のトップですし、UFCを見たことがない人にも本当のトップの戦いを見てほしいですね。そこにUFCを見る意義を感じられるんじゃないかなと思います。

 −−今大会は約6年半ぶりに日本での試合を行うバンダレイ・シウバ選手やマーク・ハント選手、五味隆典選手らも出場します。見どころは?

 やっぱり、まずは日本人選手が世界のトップクラスの選手と戦うというのがすごく大きな意味があると思いますし、そこでどういう戦いになるかっていうのは、ぜひ見てもらいたいですね。バンダレイ・シウバ選手は僕らもファンだったので、その選手が久々に日本で試合をするというのは、やっぱり格闘技を好きな人だけでなく、これから知ってもらう人にも見てもらいたいなとすごく感じてますね。

 −−UFCの魅力とはなんでしょう。

 いろいろな国籍の選手たちがトップを目指して集まって戦っているので、試合内容は見てもらえれば満足していただけると思う。あとは世界観。オクタゴンと呼ばれる金網もそうだし、雰囲気もあまり身近では感じられないものだと思う。非日常の雰囲気とかを味わえる、格闘技では最高の舞台だと思うので、そういったところも感じてもらえればと思ってます。

 −−岡見選手がUFCで戦い続ける理由は?

 始めたときにね、ナンバーワンになりたいっていう、その気持ちがありますから。そこを目指すには、UFCでトップに立たなければいけない。戦う自分としては、UFCでトップに立つというすごく分かりやすい図式になっている。分かりやすくいい舞台だと思ってます。

 −−ファンにメッセージをお願いします。

 「UFC JAPAN」をきっかけに、格闘技を大きく広げていきたいと思っているので、僕らも精いっぱい全力を尽くして戦いますので、あまり日本で見たことがない人も、今まで見てくれていた人たちも、ぜひ身近で応援してもらえたらと思います。全力を尽くして頑張ります!

 「UFC JAPAN 2013」は3月3日正午からWOWOWプライムで生中継。2月3日は、フェザー級タイトルマッチや元K1ワールドグランプリ王者のアリスター・オーフレイム選手の復帰戦、ライトヘビー級のアントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ戦などが行われる「UFC156」を、同24日には、UFCの女子バンタム級のタイトルマッチなどが予定されている「UFC157」をそれぞれ正午からWOWOWプライムで生中継する。

 ◇「UFC JAPAN 2013」の主な対戦カード。(敬称略)

 ライトヘビー級:バンダレイ・シウバVSブライアン・スタン▽ヘビー級:マーク・ハントVSステファン・ストルーブ▽ライト級:五味隆典VSディエゴ・サンチェス▽岡見勇信VSへクター・ロンバード

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