木南晴夏:大阪・新世界舞台のドラマで主演  3月に3夜連続放送

木南晴夏さんが主演する読売テレビ開局55年記念ドラマ「泣いたらアカンで通天閣」の一場面
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木南晴夏さんが主演する読売テレビ開局55年記念ドラマ「泣いたらアカンで通天閣」の一場面

 読売テレビ開局55年を記念し、女優の木南晴夏(きなみ・はるか)さんが主演を務めるドラマ「泣いたらアカンで通天閣」が3月に3夜連続放送されることが13日、明らかになった。坂井希久子さんの小説が原作で、大阪の商店街・新世界を舞台にしっかり者の娘と情にもろい父の親子愛と、下町の人々の人情を笑って泣ける家族ドラマとして描く。

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 大阪・新世界にあるラーメン屋「味よし」は、「まずい店」として評判で、大赤字だった。その看板娘でOLの千子は、店主である父のゲンコこと賢悟と、祖母の辰代との3人暮らし。千子とゲンコは似た者同士で日々、派手な親子げんかを繰り広げている。そして千子は、会社の上司と不倫関係にあることを思い悩んでいたが、不倫相手の子を妊娠していることが分かり、父と母の過去も明らかになる……と展開する。

 娘・千子を演じる木南さんは、大阪府豊中市出身ながら「よく『関西弁が下手!』と言われる」と明かし、「関西の方に見てもらうのはプレッシャーですね」と告白。「関西出身の方が多い現場なので、雰囲気作りがきっとスムーズにいくのでは。監督、プロデューサー、共演の皆さん、関西出身と聞いているので、一緒にワイワイ楽しく演じたい」と意気込んでいる。またドラマについて「THE大阪!といった感じの人情あふれるストーリー。親子の絆の強さについて、私自身改めて考えさせられました」と話している。

 千子の父・ゲンコを演じる大杉漣さんは、木南さんと初共演。「お会いするのがとても楽しみ。いい親子像を描けるよう、センコに引っ張っていってもらいたい」とコメント。ドラマについて「こういう時代だからこそ、人と人とが正直に向き合って、気持ちと気持ちをぶつけ合って、時にみっともなかったり不器用だったりするんだけど、一生懸命生きている姿を描いている部分が、僕はすごく好きでした」とコメントしている。

 また番組プロデューサーは、木南さんの起用について「(役柄の千子は)現代版『じゃりン子チエ』のイメージ。人一倍元気で周りを笑顔にさせるチエちゃんが大人になったイメージにぴったり」だといい、大杉さんについては「不器用な優しさ、無償の愛を表現できる役者さん」と語った。「全編関西弁の人間ドラマですが、育児放棄やリストラなど、現代の問題をしっかりと描いた。抱えている問題は変わっても、普遍的な下町の人情を楽しんでいただきたい」とアピールしている。主題歌は、大阪の阪急百貨店で販売員をしていた経験を持つティーナ・カリーナさんが歌う「あんた」を起用した。関西ローカルで3月25~27日の深夜0時28分~1時23分の3夜連続放送予定。(毎日新聞デジタル)

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