錦織圭選手:全仏オープンベスト16進出 「やりにくかった」3回戦を振り返る

「全仏オープンテニス」でベスト16入りを果たした錦織圭選手 写真:AP/アフロ
1 / 1
「全仏オープンテニス」でベスト16入りを果たした錦織圭選手 写真:AP/アフロ

 パリで開催中の13年シーズンのテニスの世界4大大会(グランドスラム)第2戦「全仏オープンテニス」。大会7日目(6月1日)に行われた男子シングルス3回戦で、地元フランスのブノワ・ペール選手をセットカウント3−1で破ってベスト16入りを果たし、4回戦進出を決めた錦織圭選手が、「やりにくかった」という3回戦を振り返り、今後の意気込みなどを語った。同大会の模様は9日までの期間中、WOWOWで連日生中継される。(毎日新聞デジタル)

あなたにオススメ

 −−3回戦の試合でターニングポイントとなったところは?

 3セット目でブレークしたところです。ブレークバックされましたけど、そのゲームでもしっかりプレーはしていました。5−4のゲームが取れたのが大きかったです。

 −−試合前はやりにくい相手でリズムを取りにくいと言っていました。実際はどうでしたか?

 やりづらかったです。非常にうまい選手ですし、彼(ペール選手)の独創性のあるドロップショットのタイミングは、彼ならではのものだと思います。リズムもストローク戦にならないので、いつもの調子が出にくかったと思います。

 −−相手がコーチングバイオレーション(コーチング違反)を取られました。あれで助かったという思いはありましたか?

 結果的にはラッキーでした。セットポイントをセーブできたのは非常に大きかったです。初めてというくらいのブーイングがあり、観客にここまで騒がれるというのも初めてでした。フランス人ならでは、だと思いました。プレー中までブーイングがあってやりにくい面がありましたし、あのときはより集中してプレーするように心がけていました。

 −−ほかには、アウェーの雰囲気を感じなかったですか?

 基本的にアウェーだったので、非常にやりにくかったです。アウェーだからこそ割り切ってやれる部分もあるので、逆にプレッシャーを感じずに集中してプレーできました。今日はフォアもバックもあまり調子がよくなく、振りきれていない部分がありました。そういった中でも相手の悪いところをついて、しっかり自分のやることをやって、相手に流れがいきそうなときもしっかり集中してできたので、こういう試合を積み重ねることで、より強くなると思います。

 −−次の対戦はクレーキングのナダル選手です。芝2回、ハード2回と過去4回対戦しています。今回はクレーで彼が一番得意とするところです。どんな戦いになると思いますか?

 正直怖さがありますね。ナダルの一番得意なサーフィス(コート面)であり、クレーでは一番強い相手です。いつも以上のプレーをしないと勝つチャンスは生まれてこないと思います。もっとアグレッシブに攻撃力を高めるようにしたいです。

テレビ 最新記事