名探偵コナン
#1193「キッドVS白馬 青の玉座(前編)」
3月14日(土)放送分
話題のマンガの魅力を担当編集が語る「マンガ質問状」。今回は、雲田はるこさんの「昭和元禄 落語心中」です。BE・LOVE(講談社)編集部の冨澤絵美さんに作品の魅力を聞きました。
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−−この作品の魅力は?
昭和を舞台に、噺家(はなしか)のいとおしき素顔を、からみ合う人間模様とともに鮮やかに描きだす本作。物語は、孤高の大名人・有楽亭八雲と、そこへ押しかけ弟子入りした与太郎、そして今は亡き八雲の盟友で“稀代(きだい)の名人”とうたわれた助六の忘れ形見であり、親を失ってからは八雲に育てられてきた小夏の、おかしくって奇妙な同居生活から始まります。圧巻の人間描写と、首筋がじっとり汗ばんでくるかのような臨場感あふれる落語シーンが見どころ。本編から巻末のおまけページに至るまで、雲田さんの落語への愛がたっぷり詰まった作品です。
−−作品が生まれたきっかけは?
雲田さんの初コミックス「窓辺の君」を拝読し、抜群に魅力的なキャラクターたちにひかれ、ぜひお仕事をご一緒させていただきたいとご連絡申し上げました。ちょうど雑誌「ITAN」を創刊準備中で、当時の編集長からは「面白ければ何をやってもいい」と言われていたので、もう絶対にITANで雲田さんのマンガが読みたいわ!と。ほとんどマンガの雑談のような打ち合わせの後、雲田さんからいただいたのが“落語”でした。
−−編集者として作品を担当して、今だから笑えるけれど当時は大変だった……、もしくはクスッとしたナイショのエピソードを教えてください。
最初にいただいた「落語心中」のネームは、師匠のところにやってきた弟子が仲違いしている娘さんとの関係を取り持つまでの話で、読み切り形式でした。これはとても収まらないので、3話……いや、連載にしましょうということになりました。それは私にとっては「しめしめ♪」だったのですが、当時は作品の展開もボリュームも未定で、今思うとずいぶんざっくりしたものだったかもしれません。ただ、そのときの師匠と弟子の輪郭だけはとてもはっきりしていて、面白いマンガが読めるというワクワクとした確信がありました。キャラ表に描かれた着流しも印象的で、コミックスの装丁が楽しみだなあと、何カ月も先のことにニンマリしていました。
−−今後の展開は?
弟子を一切取らぬ八雲師匠が与太郎を受け入れた理由や、小夏が八雲に募らせる激しい憎悪の背景など、深まる謎もストーリーの見どころです。2巻目以降は過去の回想となり、若かりし八雲と盟友・助六が落語に没頭してゆくさまが描かれていきます。最新4巻が6月7日に発売され、同日発売のITAN14号で新刊4巻の続きを掲載、八雲と助六編のクライマックスを一気にお楽しみいただけると思います。
さらにさらに! 今回は雲田さん直筆「有楽亭八雲」名入りオリジナル手ぬぐい付きの特装版も同時発売中です。二度と手に入らない数量限定品ですので、どうぞご注目ください。
−−読者へ一言お願いします。
落語を知らない方でも、雲田さんが描く噺家たちの魅力に夢中になって楽しんでもらえるといいなと願っています。あはは!と笑って、ちょっぴり涙ぐんだりして、「あ~寄席でも行きたいなあ」という気分になっていただけたら、この作品にとってこんなに幸せなことはありません。ぜひ一度、お手に取ってみてください。
講談社 BE・LOVE編集部 冨澤絵美
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