注目映画紹介:「ハード・ラッシュ」 「テッド」のマーク・ウォールバーグが危険で頼れる男を好演

「ハード・ラッシュ」の一場面 (C)2012 UNIVERSAL STUDIOS.All Rights Reserved.
1 / 8
「ハード・ラッシュ」の一場面 (C)2012 UNIVERSAL STUDIOS.All Rights Reserved.

 大ヒット映画「テッド」で、若者&女性のハートをガッチリつかんだ(?)マーク・ウォールバーグさんの最新作「ハード・ラッシュ」(バルタザール・コルマウクル監督)が公開された。「テッド」では、大人になりきれない中年男を演じていたウォールバーグさんだったが、今作では愛する家族を守るために、足を洗ったはずのアブナイ仕事に再び身を投じる、危険かつ頼れる男に扮(ふん)している。

あなたにオススメ

 昔は運び屋として一目置かれ、いまは堅気の人間として、妻と2人の息子と暮らしているクリス(ウォールバーグさん)。ところが、義弟がコカインの密輸に失敗したことから、その尻ぬぐいをするはめに。損失を補填(ほてん)するために、刑務所の中にいる父、親友の協力を得て金をせしめる計画を立てるが、思わぬ誤算が待ち受けていた……というストーリー。

 最初は何が起きているのか、クリスたちが何をしようとしているのかが分からず頭が混乱した。話が進むにつれ徐々に真相は見えてくるが、そこに至るまでがじれったい。だからこそ、並行して進んでいたあらゆる事柄が最後に収束したときには「なるほどそうだったのか!」とスッキリ。ウォールバーグさんは、命が危なくない限り自らスタントをこなしたそうで、頼れる男を好演。「テッド」から彼のファンになった人は、彼本来のたくましさにほれ直すかも。ほかに、クリスの妻役で「アンダーワールド」シリーズのケイト・ベッキンセールさんが出演している。15日から丸の内ルーブル(東京都千代田区)ほか全国で公開中。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)

 <プロフィル>

 りん・たいこ=教育雑誌の編集、編集プロダクションをへてフリーのライターに。映画にまつわる仕事を中心に活動中。新歌舞伎座のこけら落とし公演に行って来た。観劇後、5階の屋上庭園を訪れたが、エレベーターの列に15分ほど並んだ割に「これだけ?」というせまさに少々がっかり。

写真を見る全 8 枚

映画 最新記事