阿部サダヲ:「金曜ロードSHOW!」でオーディオコメンタリー 「舞妓Haaaan!!!」の裏話も

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 11日に「金曜ロードSHOW!」(日本テレビ系)で放送される映画「舞妓Haaaan!!!」(2007年公開)で、主演の阿部サダヲさんと水田伸生監督によるオーディオコメンタリーが副音声で放送されることが9日、明らかになった。阿部さん主演の映画「謝罪の王様」の公開を記念して行われる番組初の試みで、収録を終えた阿部さんは「(演じたのは)最新作の人物はまったく違うキャラクター。『謝罪の王様』では突っ込みキャラなので、テイストが違うコメディーを『舞妓Haaaan!!!』と比較しながら楽しんでほしい。当時の裏話もたくさん話しているので、ぜひお付き合いいただけたら」とアピールしている。

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 「舞妓Haaaan!!!」は、公開中の「謝罪の王様」、2009年の「なくもんか」と続く、阿部さん、水田監督、脚本・宮藤官九郎さんの“ゴールデントリオ”によるコメディー映画の第1弾。舞妓オタクでありながら、実際にはお茶屋遊びをしたことのない食品会社に勤める平凡な社員・鬼塚(阿部さん)が、京都赴任を機に夢の“舞妓さんと野球拳”を実現するため奮闘する……という物語で、柴咲コウさん、伊東四朗さん、生瀬勝久さん、堤真一さんら豪華キャストも出演。「金曜ロードSHOW!」での放送は今回が3回目で、「謝罪の王様」の公開を記念して放送される。

 久しぶりに作品を見返したという阿部さんは「周りの共演者の方々がすごく盛り上げてくれた。初めての長編映画主演作だったので、これ以上できないくらい、そのときの自分が出せる100%を出そうと思って一生懸命挑んだ作品でした」と振り返り、水田監督も「初々しい。反省点があるとしたら2人とも一生懸命やりすぎ。でも、その初々しさが、お客様に訴えかける力になっている」と魅力を語った。

 今回のオーディオコメンタリーでは、阿部さんがバッティングセンターでボールを打っているシーンで、CGで描かれた打球を追いかける伊東四朗さんの目線の動きのすばらしさについて水田監督が絶賛したり、阿部さんも生瀬さんの演技に驚いたというエピソードを明かしたりと、一度見ただけでは気づかない細かい演出や今まで明かされなかった撮影秘話もふんだんに披露される。

 さらに、今作が遺作となった昭和を代表するコメディアン・植木等さんについてのエピソードも明かされる。阿部さんは「植木さんのシーンはすごく印象に残ってます。当時、すごいものを見たって感覚があったんですよ」と述懐、水田監督も「この映画を離れて、植木さんにいただいた人生訓みたいなものがあって。それをオーディオコメンタリーで話せたことはよかったですね」と収録を振り返った。

 公開から6年以上たっての収録となったが、水田監督は「懐かしいですね。改めて見返して、学ぶところがあった。自分たちが作ったものに対して、思い出話や撮影について話をするのはとても照れくさいけど、良いところも悪いところも再確認できたし、黙って見るよりも阿部さんと話しながら見ることで、ためになることがあった。次に阿部さんとやるときには『謝罪の王様』のオーディオコメンタリーを先にやって、一度反省会を開きたいですね」と笑顔で話していた。映画「舞妓Haaaan!!!」は、日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」で11日午後9時から放送。(毎日新聞デジタル)

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