女優の井上真央さんが2015年のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」の主演の座を射止めた。井上さんは大河初出演だが、11年のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「おひさま」で主演を務め、同年の「第62回NHK紅白歌合戦」の紅組司会を務めるなど実績は十分。今回の起用の決め手になったのは、やはり朝ドラでお茶の間を魅了した明るい笑顔にあったという。
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ドラマの制作統括を務める土屋勝裕さんは制作発表会見で、井上さんについて「『おひさま』では明るく、元気で、お茶の間に笑顔を届けてくれた。国民的女優で、人気、実力ともにふさわしい方」と起用理由を語った。
1987年生まれで26歳の井上さんは、子役時代にNHKドラマ「蔵」(1995年)に出演した経験があり、土屋さんは「子役のころから見ている。そのころにお会いしたこともある」とコメント。今回、幕末の女性を主人公としたドラマを制作しようと考え、リサーチする中で、文の存在に注目したといい「(主演候補として井上さんが)最初に名前が挙がった」という。
大役を担うことになった井上さんは「朝ドラを撮影している際、となりのスタジオで『江~姫たちの戦国~』(11年大河ドラマ)を撮っているのを見て、衣装替えなどで走り回っているのを見た。すごいプレッシャーがあるものだと思っていました。やるには体力勝負だと思う」と意気込んでいる。
井上さんが演じるのは、幕末の長州藩士で思想家の吉田松陰の妹・文(ふみ)。長州藩の尊王攘夷派の中心人物・久坂玄瑞(くさか・げんずい)と結婚し、久坂が死去した後は、群馬県初の県令(現在の県知事)の楫取素彦(かとり・もとひこ)と再婚した。ドラマでは、動乱の幕末の長州で、困難を乗り越えて、まっすぐに生きた文の生涯を描く。脚本はドラマ「1リットルの涙」や映画「ダーリンは外国人」などの大島里美さんと連続テレビ小説「ぴあの」やドラマ「七つの会議」などの宮村優子さんが担当する。14年8月にクランクイン予定で、放送は15年1月から。(毎日新聞デジタル)
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