SPECIAL EDITED VERSION 『ONE PIECE』魚人島編
第8話 弱虫で泣き虫!人魚姫しらほし
12月22日(日)放送分
話題のライトノベルの魅力を担当編集者が語る「ラノベ質問状」。今回は「銃皇無尽のファフニール」(ツカサさん作、梱枝りこさんイラスト)です。講談社のラノベ文庫編集部の庄司智さんに作品の魅力を聞きました。
あなたにオススメ
来春朝ドラ「あんぱん」の“二人の妹” 朝ドラヒロインまで手が届くか
−−この作品の魅力は?
強大な敵に立ち向かう主人公やヒロインたちというエンターテインメントの王道の面白さが一番の魅力だと思います。作中の世界では、ドラゴンと呼ばれる7体の怪物たちによって人類が危機にさらされており、ドラゴンの力を持った“D”と呼ばれる少女たちがその怪物と戦っています。そして、“D”の少女たちが集まる学園に、男性ながら唯一その能力を持っている主人公が入学させられるところから物語は始まるのですが、ヒロインとの出会いは、全裸を見てしまったのがきっかけで……(笑い)。
そういったお約束のサービスシーンや、ドラゴンとのバトルの盛り上がりなど、見どころはたくさん詰まっていますね。また、主人公が能力を使う際に、とある“代償”を払っていて、それが物語を引き締めていると思います。ヒロインたちの可愛いらしさ、主人公のカッコよさ、バトルの熱さ、そして、その影に少しだけある苦さ。それらのバランスがとてもいい作品です!
−−作品が生まれたきっかけは?
ツカサ先生との出会いは、共通の知り合いのイラストレーターさんからご紹介いただいたのがきっかけでした。初めて顔合わせをした有楽町のカフェで、「ドラゴンが出てくる物語を書きたいです」「やりましょう」という会話が交わされて。そこからはとても早かったですね……!
最初にお会いしたときからあっという間にプロットのやりとりが進んで、その月のうちに初稿が完成してしまったという、ライトノベルの新規企画としてはなかなかないスピード感でした。
イラストレーターさんについては、バトルもありの作品なので、いろいろな方向性の方が選択肢としてありえたと思います。ただ「キャラクターの魅力を最大限に推していきましょう」とツカサ先生ともお話ししていましたので、梱枝りこ先生にお願いしたいというイメージがかなり初期から具体的にありましたね。ヒロインたちをとても可愛らしく描いていただいて、直感を信じて大正解でした!
−−作家さんとイラストレーターさんはどんな方でしょうか?
ツカサ先生はたいへん真面目な方ですね。僕が割とアバウトなので、ツカサ先生とのプロットや原稿のやりとりでは「いい感じで適宜お願いします」とか「もっとガーッとやってください」とか、そんなざっくりしたことばかり言ってるのですが……(笑い)。ツカサ先生はそれを適宜くみ取って、きちんと内容に反映させてくださいます。
梱枝りこ先生とは、以前お仕事ご一緒した際の企画が学園ラブコメだったので、今回はバトルものということで、また新しい方向性の作品ができたのではないかと思っています。「コミックアライブ」さん誌上で「ありすorありす」という4コママンガの連載も抱えていらっしゃり、大変お忙しい中、とても速く、かつクオリティーの高いイラストを毎回上げてくださるのは、ほんとうに頭が下がりますね。
お二人ともいつもスケジュールをきちんと守ってくださるので、それがいつまでも続くといいな……と、ここでさりげなくアピールを(笑い)。
−−編集者として作品にかかわって興奮すること、逆に大変なことについてそれぞれ教えてください。
ツカサ先生の文章には、ハッとする印象的なフレーズやせりふが毎巻あって、それらと出会うのがいつも楽しみです。また、各巻ラストに、先が気になる“引き”を作ることを意識しているので、一読者として続きがとても気になります。
また、梱枝りこ先生のイラストがとてもすてきなので、ラフや完成データをいただくとものすごくテンションが上がりますね!
大変なことは……うーん、ないです(きっぱり)。この作品をもっと面白くしたい、もっと多くの読者さんに手にとってもらいたい。そういったことに集中できるのは、編集者としてとても幸せですね。
−−今後の展開は?
現在シリーズ4巻まで好評発売中で、次の5巻は7月発売予定です。学園祭や水着、それに和装など、サービスたっぷりの内容ですよ!
また、この原稿を書いている段階(4月)で、ツカサ先生からは既に6巻の原稿もいただいております。あまり間をあけずにペースよく読者の皆さまにはお届けできる予定です!
メディアミックスも、「good!アフタヌーン」誌上でサブロウタ先生によるコミカライズが好評連載中です。そのほかの展開は……ちょっとまだ言えません。秘密ということでご期待ください(笑い)。
−−最後に読者へ一言お願いします。
王道でありながらこの作品ならではの個性も十分にある。個人的には、ライトノベルならではのおいしさが最大限に詰め込まれた、ある種のお手本ともいえるシリーズだと思っています。ライトノベルを書いてみたい方、あるいは「ライトノベルって何?」という方などにぜひ読んでいただきたいですね。60歳近くのうちの母親も楽しんで読んでいるようですので(笑い)。
そして今後も、もっともっと先まで“プロジェクト・ファフニール”は駆け抜けていく予定ですので、ぜひ応援よろしくお願いいたします!
講談社 ラノベ文庫編集部 庄司智
11月20日に初フォト&エッセー「瞳のまにまに」(講談社)を発売したテレビ東京の田中瞳アナウンサー。「視聴者の皆さんはもちろん、制作側にも信頼されるアナウンサーになりたい」と語る…
テレビ東京系の人気バラエティー番組「モヤモヤさまぁ~ず2(モヤさま)」(土曜午前11時半)の4代目アシスタントや、経済ニュース番組「WBS(ワールドビジネスサテライト)」(月~木…
「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載中の芥見下々(あくたみ・げげ)さんのマンガが原作のアニメ「呪術廻戦」のテレビアニメ第2期「懐玉・玉折」に登場する高専時代の五条悟らをデザインし…
タレントの黒柳徹子さんの著書「窓ぎわのトットちゃん」(講談社)が、「最も多く発行された単⼀著者による自叙伝」として12月14日、ギネス世界記録に認定された。1981年3月6日に刊…
松本潤さん主演のNHK大河ドラマ「どうする家康」(総合、日曜午後8時ほか)の第32回「小牧長久手の激闘」が、8月20日に放送される。家康(松本さん)は秀吉(ムロツヨシさん)側の1…
2024年12月23日 22:00時点
※TVer内の画面表示と異なる場合があります。