徳重聡:“ブラジル代表を蹴った男”ジエゴ・コスタ選手に「勇気もらった」

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 スペイン国籍も持つブラジル人サッカー選手のジエゴ・コスタ選手が、昨年ブラジル代表への招集を断り、スペイン代表でのプレーを選択したその真意に迫るドキュメンタリー番組「ノンフィクションW ブラジル代表を蹴った男 ジエゴ・コスタ~スペインのために闘う覚悟~」が、27日にWOWOWで放送される。番組のナレーションを務めた俳優の徳重聡さん(35)は、小学生でサッカーをはじめ、大学までプレーした経験があり、高校時代には、元日本代表でコンサドーレ札幌に所属する小野伸二選手と対戦した過去を持つ。「日本代表を目指していた」という徳重さんに、サッカーへの思いや番組について聞いた。

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 番組は、昨年10月に母国ブラジルではなく、スペイン代表でのプレーを選択という前代未聞の決断をしたコスタ選手の真意に迫るドキュメンタリーで、コスタ選手へのインタビューをはじめ、恩師、チームメート、家族まで取材し、コスタ選手の知られざるエピソードや、これまでのコスタ選手の歩みを紹介する。

 ナレーション収録ついて、徳重さんは「まったくの初めてではないですけど、難しい……」と感想をもらした。番組では、試合で見せる気性の荒いキャラクターとは異なる、コスタ選手のとびきりの笑顔をを見ることができたり、コスタ選手の家族のインタビューを通して、深い絆を感じることができる。徳重さんは「なんとか泣かないようにこらえていた」と話すほど、映像に入り込んだ様子で、「(コスタ選手の)奥さんやお母さん、お兄さん、周りの人たちとの絆にグッときた」としみじみと語っていた。

 小学生のころからサッカーを始めたという徳重さんのポジションは、コスタ選手と同じフォワード(FW)。スポーツ推薦で立正大学に入学するほどのサッカーの実力を持つ徳重さんは、「サッカーで飯を食えるようになりたい」と考えていたという。静岡市立高校だった徳重さんは、清水商業高校の小野選手と公式戦で戦った経験があるといい、「小野伸二を見て、(自分とは)雲泥の差があった。こういう人がJリーガーになる、日の丸を背負っていくと感じた」と当時のエピソードを語る。

 現在は俳優として活躍する徳重さんだが、「今やっていることは(サッカーとは)違いますが、非常に勉強になりました。僕と同じように勇気をもらう人が結構いると思う」とコスタ選手の姿に刺激を受けたようで、「ブラジルでプロになれなかったし、スペインに移っても簡単にうまくはいっていない。そこからはい上がって、めちゃくちゃ努力している。努力しないと何も始まらないと僕も思った」と共感を寄せる。

 開催中のサッカーワールドカップ・ブラジル大会の試合を楽しんでいるという徳重さんは、スペインの初戦、対オランダ戦で先発出場したコスタ選手にブラジルのサポーターから大きなブーイングが起こったことを受けて、「本当は(番組を)ブラジルの人に見てもらいたい。(番組で語られるコスタ選手の思いを知れば)そういう気持ちだったら、頑張れと応援してくれるんじゃないか」と話していた。ノンフィクションW「ブラジル代表を蹴った男 ジエゴ・コスタ~スペインのために闘う覚悟~」は、27日午後10時からWOWOWプライムで放送。

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