WOWOWは、毎週金曜午後10時に「ノンフィクションW」枠を設け、オリジナルのドキュメンタリー番組を放送中だ。この枠では、見る人を新しい世界へと誘うフルハイビジョンの“ノンフィクションエンターテインメント”番組をWOWOWプライムで毎週、テーマを変えて放送している。8月15日に放送される「満州映画70年目の真実~幻のフィルム「私の鶯」と映画人の情熱~」を担当したWOWOWの制作部の富樫佳織プロデューサーに、番組の魅力を聞いた。
ウナギノボリ
解説:朝ドラ“メガネっ娘”の系譜 過去にもブレークした俳優が
−−番組の概要と魅力は?
第二次世界大戦中に製作された満州映画「私の鶯」。戦後、公開が中止されたあとに足跡が分からなくなった“幻の作品”がどのような運命をたどったのかに迫るドキュメンタリー。
今回は満州映画協会で編集者として仕事をしていた岸富美子さん(94)をはじめ、当時の映画スタッフと直接親交のあった方々に取材することが可能となり、日本の映画史の一つの歴史として語り継ぐべき証言が多数発掘されました。その中には、「私の鶯」の監督から影響を受けたと自ら語る山田洋次監督もいらっしゃいます。
旧満州国では、映画というエンターテインメントを通して戦中の政治政策を推進しようという目論見があったそうです。しかしそんな中でも、「国策映画ではなく、芸術映画を自分たちスタッフの手で作りたい」と静かに戦い、時代の規制に向き合った映画人たちの情熱が浮き彫りになりました。
−−今回のテーマを取り上げたきっかけと理由は?
昨年11月に山田洋次監督が演出を手掛けた舞台「さらば八月の大地」の収録に携わったことがきっかけです。制作発表の記者会見で山田監督が子供時代を旧満州で過ごしたことや、その当時の出来事についてしっかりと伝えていきたいとお話しされたお言葉が印象に残りました。
完成した舞台も満州映画協会のありし日の様子が生き生きと描かれており、実際に旧満州に生きた映画人たちがどのような情熱を持っていたのかをドキュメンタリーで取材したいと思いました。
−−制作中、一番に心掛けたことは?
史実を追う番組なので、きちんと情報の裏を取ることを心がけました。ディレクターの幸田理一郎さんがねばり強く取材をしてくださったことで、たくさんの方から証言をお伺いすることができました。
−−番組を作る上でうれしかったこと、逆に大変だったエピソードは?
ディレクターの幸田さんが取材を掘り下げる中で、今回テーマとして追いかけた映画「私の鶯」についての新しい発見が出てきたことです。番組の中で、いままで知られていなかったことやものが見つかるというのは制作者にとって一番の醍醐味(だいごみ)であり、視聴者の皆様にも貴重な発見をお届けできると思います。
WOWOW 制作部 プロデューサー 富樫佳織
今年2月に最終回を迎えたスーパー戦隊シリーズ「王様戦隊キングオージャー」(テレビ朝日系)の後日譚(たん)となる「王様戦隊キングオージャー IN SPACE」が、アプリサービス「東…
6月17~21日に放送される黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系、月~金曜午後1時)のラインアップが発表された。17日は歌手の石川さゆりさん、18日は洋菓子研…
5月に東京ドームで行われ“世紀の一戦”として話題を集めたプロボクシング世界スーパー・バンタム級4団体統一王者の井上尚弥選手とルイス・ネリ選手のタイトルマッチが7月15日にWOWO…
伊藤沙莉さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「虎に翼」(総合、月~土曜午前8時ほか)で、主人公の寅子(伊藤さん)の弟・猪爪直明を演じている俳優、そして「BE:FIRST」…
テレビ朝日で放送中のお笑いコンビ「霜降り明星」の冠番組「霜降りバラエティX」(土曜深夜3時~同20分)が、6月29日の放送をもって終了することが分かった。霜降り明星の東京進出後初…