俳優の村上淳さんと歌手のUA(ウーア)さんの長男・村上虹郎(にじろう)さんが、平山瑞穂さんのファンタジー小説を映画化し、2015年公開予定の「忘れないと誓ったぼくがいた」に主演することが15日、明らかになった。村上さんは、第67回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された映画「2つ目の窓」(河瀬直美監督)に続く2作目の主演で「自分では今作がある意味デビューだと思ってます。初映画のときと監督に求められるものが似て非なるものだから」とコメントしている。またヒロインを元「ももいろクローバー」の早見あかりさんが演じることも明らかになった。
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映画は、避けられない運命に向かって必死にもがこうとする若者二人のピュアな恋を描く。大学受験を控えた平凡な高校三年生、葉山タカシ(村上さん)が“会った数時間後に会った人の記憶から消えていってしまう”少女・綾部あずさ(早見さん)に恋をし、タカシは自分だけは絶対にあずさを忘れないようにと奮闘する。「ベロニカは死ぬことにした」(05年)などで知られる堀江慶監督がメガホンをとる。
今作で、キスシーンに初挑戦する早見さんは「とてもピュアな純愛。こんな愛の形が本当にあるのか。私に演じることができるのか。不安もありますが、このすてきなストーリーを皆さんに届けられるよう頑張って撮影をしているところです」とコメント。早見さんの印象について、村上さんは「面白いほど似た匂いを感じました。誕生日をはじめ性格から体質まで似ています」と語り、「双子のような二人が本番の声と同時に純愛に走る姿は自分たちでも面白く、楽しいです」と紹介した。
主人公のタカシを「純粋で素直な人」と話した堀江監督は、「村上君にひと目会って彼しかいないと直感しました。ピュアで圧倒的な存在感、さらに全体に漂う繊細さがあり、天性の才能を感じました」と起用理由を説明。早見さんについては、「ヒロインのイメージは学生時代の印象に残っている元カノ。彼女と会ったときのあの笑顔が一瞬で脳裏に焼き付き、笑顔が忘れられず、やはり彼女しかないと思い、決めました」と話している。
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