大みそかに放送される「第65回NHK紅白歌合戦」の司会に人気グループ「嵐」が5年連続で、NHK連続テレビ小説「花子とアン」のヒロインを務めた吉高由里子さんが初めて起用されることが10日発表された。自他ともに認める“天然キャラ”で知られる吉高さんは同日、NHK放送センター（東京都渋谷区）で開かれた会見で「よく選んだなあ……」「危なっかしいという声も多いと思う」と自虐コメントを連発。これに対し、総合司会を務める同局の有働由美子アナウンサーは吉高さんに「失言はフォローしていくので、自由にね」とアドバイスし、番組を担当する柴崎哲也チーフプロデューサー（CP）も視聴者に「温かく見守って」と理解を求めた。

あなたにオススメ

“あの頃”のジャンプ：実写ドラマ化も話題「ウイングマン」　1983年を振り返る

　昨年、紅組司会を務め、視聴者をハラハラさせた綾瀬はるかさんに続く2年連続での天然キャラ起用に吉高さん自身も「NHKさんは朝ドラで冒険してくれて、年末にもう1回冒険していただいた勇気に挑戦したい。とんでもないこと。よくも選んだなあ……とNHKさんの見方が変わった。危なっかしいという声も多いと思うので、チャンネルを変えずに成長を見届けていただければ」と意気込みをみせた。

　柴崎チーフプロデューサーは、吉高さんの起用理由を「自由で可愛らしく、天真らんまん。そういう風を吹かせていただければ。伸び伸びしたキャラクターが、大きなステージの上で花開くシーンが作れれば」とコメント。吉高さん自身が心配する失言については「温かく見守っていただければ……。枠にはめるのではなく自由にやっていただきたい」と話していた。

　「第65回NHK紅白歌合戦」は昨年に引き続き、歴代最長タイの午後7時15分～同11時45分（途中、5分間ニュースで中断）で放送される。白組司会は5年連続となる人気グループ「嵐」が務める。