マンガ新連載:「医者を見たら死神と思え」 がん治療の現状に小さな一石投じる

「ビッグコミック」(小学館)22号で連載が始まった「医者を見たら死神と思え」=小学館提供
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「ビッグコミック」(小学館)22号で連載が始まった「医者を見たら死神と思え」=小学館提供

 雑誌やウェブで始まった注目作を取り上げる「マンガ新連載」。がん手術をテーマとした「医者を見たら死神と思え」が10日発売の「ビッグコミック」(小学館)22号で始まった。

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 「医者を見たら死神と思え」は、よこみぞ邦彦さん原作 はしもとみつおさん作画で、慶応大医学部元講師の近藤誠さんが監修を手がける医療マンガ。第1話は、啓応大医学部付属病院を舞台に、“神の手”を持つとも呼ばれる医師・真藤隼人が、代議士の父の食道がんの手術を行うが、術後に容体が急変する……という展開。真藤を“死神医師”と呼ぶ謎の男も登場する。

 ◇ビッグコミック編集部 國友慶

 テレビドラマや小説、マンガ作品には「神の手」「スーパードクター」と呼ばれる天才医師が多数登場します。実在の「天才医師」に密着したドキュメント番組も繰り返し放送されています。それらの影響で、「私も名医の腕に頼れば、どんな難しいがんだって完治する」と安易に考える方は、案外多いのではないでしょうか。

 どんなに辣腕(らつわん)の医師だって万能ではないし、やみくもに手術すればいいという話でもありません。「医者を見たら死神と思え」は、非常に挑発的なタイトルですが、私たちはこの作品を通して、がん治療にはさまざまな選択肢があるということ、神の手にすがるのが本当に幸せなことなのか……といったことを伝えていきたいと考えています。それと共に日本のがん治療の現状・常識に、小さな一石を投じていきたいと考えています。

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