今週シネマ:14・15日公開の映画 「紙の月」「神さまの言うとおり」「パワー・ゲーム」

映画「紙の月」のイメージカット (C)2014「紙の月」製作委員会
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映画「紙の月」のイメージカット (C)2014「紙の月」製作委員会

 今週末に公開される映画の注目作をピックアップする「今週シネマ」。15日には女優の宮沢りえさんが約7年ぶりに映画主演したことで話題の「紙の月」(吉田大八監督)、俳優の福士蒼汰さんの主演映画「神さまの言うとおり」(三池崇史監督)、ハリソン・フォードさんとゲイリー・オールドマンさんが「エアフォース・ワン」以来、17年ぶりに共演する映画「パワー・ゲーム」(ロバート・ルケティック監督)などが公開される。

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 「紙の月」は、直木賞作家・角田光代さんの小説が原作。夫と2人暮らしの平凡な主婦・梨花(宮沢さん)が、大学生の光太(池松壮亮さん)と不倫関係になり、契約社員として働く銀行の顧客の金に手を出してしまい、横領が次第にエスカレートしていく……というストーリー。宮沢さんは今作の演技で第27回東京国際映画祭の最優秀女優賞に輝いた。宮沢さんは“堕(お)ちていくヒロイン”を軽やかに演じている。

 「神さまの言うとおり」は、金城宗幸さん作、藤村緋二さん画で「別冊少年マガジン」(講談社)などで連載されているマンガが原作。福士さんが演じる退屈な日常にうんざりしている高校生の高畑瞬が、ある日クラスメートとともに、突然学校に現れた「ダルマ」の宣言で命を懸けた理不尽なサバイバルゲームに巻き込まれていく恐怖や不条理などを描いている。最新のVFXを駆使した映像と、三池監督によるバイオレンスとコミカルを融合させた描写が見どころだ。

 「パワー・ゲーム」は、IT業界を舞台に、2人のカリスマCEOと産業スパイとなった若手社員の戦いを描くビジネスサスペンス。ジョゼフ・フィンダーさんのベストセラー小説「侵入社員」を基に映画化され、「ハンガー・ゲーム」シリーズなどのリアム・ヘムズワースさんが主演し、権力者同士の争いに巻き込まれた若手社員・アダム役を熱演している。フォードさんとオールドマンさんという2大スターの共演に注目が集まる。

 劇場版アニメ「楽園追放−Expelled from Paradise−」は、「魔法少女まどか☆マギカ」「仮面ライダー鎧武」などの虚淵玄(うろぶち・げん)さんが脚本を手がけた作品。虚淵さんと「機動戦士ガンダム00(ダブルオー)」などの水島精二監督が初めてタッグを組んだオリジナルアニメで、3DCGによる派手なバトルシーンを描きつつ、人間の尊厳などをテーマとしたSF作品だ。

 そのほか、“劇画”の生みの親であるマンガ家・辰巳ヨシヒロさんの自伝エッセーマンガ「劇画漂流」(青林工藝舎)と代表的な短編5作が原作の劇場版アニメ「TATSUMI マンガに革命を起こした男」(エリック・クー監督)、枢(とぼそ)やなさんの人気マンガが原作のアニメシリーズのOVA「黒執事 Book of Murder 下巻」(阿部記之監督)が15日から公開される。また、14日には一つの家族を4人の俳優が12年にわたって演じた映画「6才のボクが、大人になるまで。」などが公開された。

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